こんにちは。

お金とくらしのセカンドオピニオンの総合的ファイナンシャルプランナー西村和敏in宮城・仙台です。

高齢者がいずれ考えるなければならない相続問題と遺族の生活。

そんなお話です。

資産家  70代男性

「高齢者を狙った悪質業者のニュースが流れていますし、私の親戚はお金にだらしなく借金の申込みが絶えないのです。お嬢様育ちで何もできない妻を残して、私が死んだらどうなるのか心配でした。

きっと親戚に言われるがままお金を貸したり、おかしな投資話にのせられてしまうでしょう。そうなったら妻が安心して生涯生活できる保証がなくなります。

アドバイスいただいたように『預貯金のようなすぐにひきだせる資産が大部分を占める資産構成』から『定期的に利益を産み出すが換金手続きが面倒な資産に切り替える』ことにしました。

年金のように妻の手元に生活費が届きます。親戚等にお金を貸すにしても、手元に残る現金の範囲ですから、生活が破綻するまでにはいきません。資産の大部分は売却などで処分をするにはさまざまな証明書が必要です。もし、親戚などに財産を処分するように言われたら、その時には西村さんに相談するようにさせます。」

 
高齢者の財産管理はこれからの超高齢社会では重要なテーマです。成年後見制度というものもありますが、信頼でき、人間的に優れていてなおかつ財産管理にも詳しい後見人はなかなかいません。

もしいたとしても、昨今の『高齢者の財産を横領!!』といったニュースを見る限り安心はできません。それよりも、財産自体を自動的に生活費を生むものに変えて、しかも換金するのには複数の人間のチェックが入るような資産にするとより安心できると私は考えます。

この例も私はその方の資産を預かったりはしません。

資産は完全にその方の支配下に置いておきます。名義もです。ただ、処分するのにかなり面倒な手続きがいるようになっています。
その分、毎年○%の収入はきちんと入ってくる資産に組み替える。こんなこともできます。

これなら悪い親戚や悪徳業者に生活を破綻させられることはありません。