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マイホームや不動産、保険などのやり手営業マンに共通していること。

聞き上手であり、話し上手。

特に後者。見込み客が気が強くなくて素人と思えばドンドン話します。

お客様が「○○は大丈夫ですか?」と質問されても、堂々と「大丈夫です!」といいます。

しかし、購入後に大丈夫でないことがわかってクレームを言ったとしても営業マンは

「そんなことは言っていない。」
「言ったなんて証拠は無いでしょう。」
「大丈夫だろうということで断言していません。」

など言います。

営業マンのことを信じて、何千万円もの契約をしても消費者は泣き寝入りです。

よくある営業マンの嘘

マンション業者
「上下階・隣の音は絶対もれません聞こえません!」

→低音・高音など音域によっては無理。また窓を開ければ聞こえる。
昼間は気にならなくても寝る時には気になる。

マイホーム業者の嘘
「坪○○万円です!」

→外溝工事や給排水など別途工事が入っていない。
吹き抜け部分などが面積に入っている。
めちゃくちゃ安っぽい設備を使っているため、施主の要望でグレードアップの追加費用がかかるなど。

などです。

私は消費者側で相談に応じていますので上記のようなことを多数目にします。

業者の話だけを信用して契約しては決していけません。せめて証拠を残してください。

自動車を買うとき、
「燃費が良いと環境にやさしい」という理由で購入する車種やメーカーを決める方は多いと思います。

食料品を購入するとき農薬が少ない、産地が近くて輸送のガソリンが少なくて環境に良い

など、自分が購入するものやメーカーを選ぶことで社会貢献するという考え方があります。

もちろんコンプライアンス(法令順守)に違反している企業から購入しないなどもあります。

しかし、マイホームに関してこういうことを意識する人はほとんどいません。

マイホーム業界にこういう考え方が広がっていないことと、価格が高いためいくら環境によい材料などを使っているとしても予算の都合上普通の材料にしてしまうようなことも。

予算については高価な買い物ですので、仕方がありませんが、マイホームに潜むリスクである欠陥住宅。

これはいけません。

欠陥住宅を建てるような業者と契約することは、自分自身の損害はもちろんのこと、欠陥住宅の被害を拡大させることに加担することになります。

そして、法令違反をしている業者。

意識的に法令違反をしている場合もあれば、業者自身が不勉強であるために知らずに法令違反をしているケースも多数あります。

法令違反が発覚すれば業者が潰れてしまうこともあります。過去では山一證券、最近ではミートホープなど。

一方まじめに法令を遵守している業者もいます。法令を遵守するためにはそれなりの費用がかかります。費用をかけたからといって売上げや利益につながるわけではありません。

法令違反をしている業者はその費用を出さずに自分の懐にいれています。

法令を遵守する業者がバカを見て、法令違反をしている業者が得をする。

まさに正直ものがバカを見るような社会で良いのでしょうか?

自分自身のことをふりかえってみてください。まじめに頑張っているのに報われない、悪いことをしている人が儲かっている姿を見て、なんとも思わないでしょうか?

マイホーム業者について、この法令違反をしているかの確認は一般消費者にはとても難しいです。業者自身も気付かないこともあります。

しかし、法令違反業者を野放しにしてそこと契約することは、社会を悪い方向へ導く手助けをしていることを忘れないでください。



昨日、ビデオに撮っておいた番組を視ました。

日本テレビの『責任者出て来い!』

イマイさんが悪徳業者にリダイアルして廃業に追い込むのが人気です。

同じ悪徳業者と戦う(戦うというより被害を事前に回避するのですが。)ものとして頼もしく思える好きな番組です。

国民生活センターに融資保証金詐欺の被害防止に努めているかを聞いていましたが、ほとんど何もしていないとのこと。

私が消費者生活センターに言って味わうのと似ています。

被害が大きくならないと動かないんですからね・・・。

被害が小さいうちになんとかしないといけないのに。

番組の中で介護事業者が架空の介護サービスをしたとして介護保険を不正に得ていたところの告発がありました。

内部告発があっても市町村はろくに動かない。
監査に行くの事前予告してから行くのでは、不正の証拠を隠してしまうのはあたりまえ。

内部告発した人は当然職場でイジメに会う。
そんな状態がまかりとおっている現状。
介護保険に限らずそんなことがいっぱいある日本。

タレントの和希さんが、
『正しいことをしている人がイジメや辛い目にあっているなんておかしい!正しいことをしている人が報われる日本にならないんですか!』と政治家に向けて話しているところ、まったくの同感で泣きそうになりました。

まじめに働いて家を買うのに欠陥住宅をつかまされる。

まじめに法律やルールを守っている会社が倒産の危機に陥っているのに、法律やルールを破って営業して利益を得ている会社が成長している。

そんな世の中であってはいけないはずです。

早速、私の相談に来た方で、そういうルールを破っている業者と契約を結ぼうとしているであろう方に手紙や資料を送りました。

いままでは、あまり深く入り込んで業者を変えた方がいいとは言ってきませんでしたが、そんな番組や色々な本を読んで考えが変わりました。

お客様にとっては余計なことと感じるかもしれませんが、ルールを守らないところを成長させてはならない。
それが本人はもとより他の被害者を生むかもしれません。そうなるとそのお客様も共犯になるかもしれません。

まじめにやっているところやまじめな消費者を守らなくては!!

正しい人が報われる日本へ。