<国民年金>滞納者25% 「経済的に困難」65%も
3月10日20時8分配信 毎日新聞

 社会保険庁は10日、自営業者らが対象の国民年金の保険料納付状況などを調べた「05年国民年金被保険者実態調査」の結果をまとめた。免除者らを除く保険料滞納者は全加入者1896万3000人の25.4%にあたる481万9000人で、02年前回調査より7.2ポイント(155万2000人)増。滞納理由のトップは「経済的に支払いが困難」の65.6%だが、「年金制度の将来が不安・信用できない」も14.8%を占めた。

 滞納者とは過去2年間の納付義務がある月に一度も保険料を払っていない人。年々増えており99年比45%増。年齢別では25〜29歳層の滞納率が最も高く、38%となっている。02年度に免除を受ける年収基準を厳しくしたため全額免除者が70万人減って滞納に転じたことや、年金不信の広がり、低所得者の増加などが滞納者数を押し上げたとみられる。

 納付者の年間平均所得が158万2000円なのに対し、滞納者は104万6000円。ただ、納付者の43.3%は所得が50万円未満。一方、滞納者のうち50万円未満の所得の人は48.6%で、両者の間に極端な差はなかった。滞納者の46.7%は生命保険に、7.5%は民間の個人年金に加入しており、両方に入っている人も6.1%いた。

 調査は3年に1度実施し、抽出調査を基に全体数を推計している。国民年金保険料に関しては、納付月数で計算する「未納率」(05年度は32.9%)が一般的だが、滞納率は不払い者の数で計算する。【吉田啓志】

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年金不信が広がるのが当たり前の社会保険庁の対応ですが、国民個々人のリスクに関しては、滞納するなら正しい知識をもって滞納して欲しい
(一応納付は義務なので、滞納を推奨しているわけではありません。)。

年金は老後のためと思っている人が多いですが、それ以外にも支給があります。
それが遺族年金・障害年金。

滞納をしていて支給要件を満たさないと遺族年金・障害年金が受給できなくなります。

その支給要件はせめて満たすようにしておかないと、いざというとき大変なことになるかもしれません。

家族に迷惑がかかり、下手したら犯罪に手を染めることになって、無関係な善良な国民が被害に合うかもしれません。