宮城県は東日本大震災による建設業バブルによって、マイホーム建設業者や販売会社や不動産仲介業者が強気になっています。

これまでも消費者が不利な立場で業者の言うなりになるマイホーム購入について非常に悩ましい事態です。

最近もマイホーム購入について色々ご相談を受けますが、すでにマイホーム関連業者に問い合わせ等で個人情報をとられてしまっている方については、私でもアドバイスできることが限られてしまいます。

それは、このマイホーム業界に
「一度でも当社に来たお客は永遠に当社のもの」という意識が強いから。
不動産という動かせない商品を扱っていることがゆえんだと思います。

アパート管理などをしている不動産業者によっては、大家さんの資産(不動産)や大家さん自身や家族は自分のものと錯覚しているようなところも見受けられます。

同業者の不動産業者が大家さんに対して
「うちに管理を変えませんか?」
「空室が多いようですね。」
「もっと有効活用しましょう。」
と言ったものなら、烈火のごとく怒ります。
「うちの大家に近づくな!」
と。

ちゃんと大家さん対してその不動産業者が色々と成果を挙げていれば、別にどんな不動産業者やFPなどのアドバイザーが来ても
「うちはベストのアドバイスをしている」
と言えば大家さんも納得するはずなのに。

優秀な事業者が勝ち残る競争社会で本当に不思議な業界です。

大家さんに限らず私も数多くの消費者にアドバイスをしてきました。
しかし、必ずと言っていいほど不動産業者が出てくるともめます。

不動産業者にとって私のアドバイスは営業妨害になるから。
消費者が100万円得するということは売り手である不動産業者にも損が発生することにつながるので。

そのため、マイホーム購入のようなケースでは不動産業者に問い合わせ済みの場合は私は力を発揮できません。

問い合わせをしていない状態であれば、消費者に対して様々なアドバイスをしても不動産業者に文句を言われることはありません。
単に消費者が勉強しただけなので。
これが順序が逆になると
「何!うちの客に余計なこと教えてるんだ!」
となります。

もちろん中にはちゃんとした不動産業者もいます。しかし、それはごくわずかなように思います。

しばらくは、これまで私が経験した不動産業者とのトラブルを紹介していきます。