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保険診断の結果、数千万円の掛捨ての死亡保障の保険が必要な相談者がいました。

その方にとって、安くてよい保険はA社(私が取り扱っていない)のB商品でしたので、それをご案内しました。

私もいくつかの保険会社の商品は取り扱っていますが、それ以外の保険商品がその方
にとって良い場合はそちらを提案しています。

(保険会社から見たらダメ代理店ですが。良い代理店は保険料の安さで負けた場合は、色々特約をつけて保障内容で勝負するところです。)


A社のB商品に加入したいということなので、最近知り合ったA社専属の代理店に紹介しようと電話をしたところ。

「今まで、B商品って販売したことないんです。」

とのこと。私はB商品の優れたところを評価していたのですが、実際は積極的な販売はしていない様子。

B商品は販売するのに手間がかかるし、保険料が安いので、代理店としては成績も利益も少ないから、お客さまに教えないようです。

私のオリジナルマンガにもこのことは書いてありますが、今日あらためて保険屋はお客さまのことを考えて保険を販売していないなと思いました。
15年08月20日 | Category: 生命保険のセカンドオピニオン
Posted by: fplifewv
10年ほど前のことです。

市民センター主催で『医療保険について』の講座があり、スーツ姿で参加してきました。

宣伝にならないようにでしょうが、当事の市民センター主催の講座は当日にならないと講師が誰かわからないんです。

行ってみたら生命保険会社が出資している財団法人生命保険文化センターの30代くらいの方でした。

最初、公正中立を強調して、保険でまかなうという選択もあるし、貯蓄でまかなうという選択もあるので、保険に入りなさいという話をするわけではないと言っていたのに、最終的には私には『みなさん医療保険にはいっておきましょう』と聞こえました。

驚いたことにある保険会社名をそのまま記された資料を出してきていました。

特定の会社の商品をPRしていいのか?

という突っ込みを思いながら聞けば、いわゆる無選択型の医療保険の説明(病気もちでも入れる保険)をしたかったためで、現在それがあるのはそこしかないので名前を出したらしいんですが、やっぱり生命保険加入者を増やす目的ですね。これまで保険に入れなかった人も入れるんですってことをPRしてるんですから。

ほかの受講生から保険料の質問があり、それにも丁寧に答えていました。(それって勧誘じゃないの?)

それ以外の内容については、まあ、一般的な話でしたが保険のいいところばかり強調して、加入者が不利な点、知らないでいる重要事項についてはさっぱり説明してませんでした。こういう姿勢が生保不信を招いているのに。


最後に我慢できなくなって、ひとつ質問してあげました。

私『さっき保険料が○○円っていってましたけど、すると○年間で合計○○円払います。でも入院が1日○千円だから、○日以上入院しないと払った保険料の方が多くなりますよね。でも、1入院60日限度だから、○回入院しないとだめです。そんなこと普通ありえますか?』


講師『保険で元を取ろうという考え方がおかしいです。』


ここで私が驚いたのはほかの受講生の中で講師に賛同して
「そうよねー。」
といっている人が数名いたことです。おそらく生保レディが勉強のために参加していたのでしょう。


講師の言う保険で元をとろうというのがおかしいという話は死亡保険なら話はわかります。(もっとも私が設計すると死亡保険でも充分元がとれますが。)

一般的に死亡保険では元がとれるのは加入まもなく死んだ方だけで加入期間中に死ななければみんな掛捨てになる。ほとんどの人が元がとれない。

死亡保険は死ねばそれ以後は保険料を払わなくていいので、それでいいんです。

でも、医療保険は別です。
入院したとしても生きているわけですから、保険料は払い続けます。

ですから、例えば1日1万円給付で1年の保険料が10万円なら10年で100万円払うのは確定しています。入院しようがしまいが。生きていれば。

入院しない人は100万円払い損です。

払い損にならない人は通算で101日以上入院した人。

101日入院でやっと1万円だけ助かるのです。1ヶ月強の入院を3回する。そんな都合よい入院ができる方が何人いるのでしょうか?ぜひ統計を出して欲しいものです。
それでもたった1万円助かるだけですから。

例えば100人加入者がいれば100万円×100人で1億円の保険料があります。

仮に100人中1人入院しました。その人が10年間ずっと入院したとしても3650日(実際は入院限度日数がありますので無理ですが)ですから、受け取るのは3650万円です。残りの6350万円はどこにいくのか?

もちろん保険会社の儲けです。生命保険文化センターの活動資金にもあてられているでしょう。

もっともっと加入者にきちんと教えて欲しい、知ってもらいたいことが山ほどあるのですが、その点だけで発言は控えておきました。(控えてない??)


15年08月19日 | Category: 生命保険のセカンドオピニオン
Posted by: fplifewv
生命保険の見直しの時によくあたる壁が親戚の生命保険社員から入ったので辞められないというもの。

明らかに生涯で1000万円近く損するものなのに続けざるを得ないつらさ。

加入からしばらくたっていれば成績等にそんなに影響はでないのですが、やはり、親戚というみえない縛りが辞めるのを躊躇させる。

この風潮なんとかしなければ。

親戚だからこそそういった1000万円近く損する保険を売ること自体罪の意識でできないと思うのですが。現実はそうではない。

知らないということなのか、おそろしいことです。
15年08月17日 | Category: 生命保険のセカンドオピニオン
Posted by: fplifewv
商品券プレゼントなどの保険相談の広告をよく目にします。

またそういったサービスの保険相談をするファイナンシャルプランナーになりませんか?

という営業の電話もよく受けます。

しかし、商品券などにつられて申し込む前によく考えましょう。

無料どころか商品券がもらえるなんてその資金はどこから出ているのか?
成約した保険代理店手数料です。

実際、紹介されたファイナンシャルプランナーは紹介料として何万円も請求されます。
紹介だけか保険契約成立かは保険業法などのからみもあるので複雑ですが、

私が主にご提案する生命保険の代理店手数料は1万円程度。紹介料を払ったら大赤字です。

代理店手数料が安い分ご相談者によりお得な保険ということです。

簡単に100万円くらいの保険料の差が出ます。

広告によるとそういったサービスに7万件もの相談があるということ。その7万件が保険の契約をしているかわかりませんが、
もし7万件の方が100万円ずつ損な保険に加入していたとしたら、70000×100万円=700億円!?

新国立競技場の費用には及びませんが、かなりの金額です。

私の相談料が1万円としても70000×1万円=7億円の相談料の潜在顧客がいるということ。
※私一人で7万人の相談には応じられませんが。
15年08月06日 | Category: 生命保険のセカンドオピニオン
Posted by: fplifewv
生命保険(生命保険に限りませんが)には乗換契約というものがあります。

特に早期の乗換契約については代理店にペナルティがつきます。

一度契約した保険を2年くらい(保険会社や保険商品によって期間は異なる)以内に解約をし、別の保険商品を新規に契約することを早期の乗換契約といいます。

代理店手数料は新規契約をした際に多い金額を払われることが多いため、2年のサイクルなどで同じお客さまに対して保険を不必要にかけなおすことによる代理店手数料などをかせぐことを防ぐためです。

もともと契約の代理店手数料が減らされる上に、新しい契約についても減らされることがあります。

ここで納得いかないのが、新しい契約についても減らされる点。

私は代理店手数料にこだわっていませんが、ペナルティを課せられるようなことはしていないです。

よくあるのが、
相談者『1年前に【ほけんの〇〇】に相談にいって提案された保険に契約したのですが
西村さんのことを知って相談に来ました』

というケース。

提案されて加入している保険はいつもの高額代理店手数料の商品。

私は「同じ保険会社にこういう商品があるのですが、提案されましたか?」
と聞くと。

相談者「いえ知りません。提案されませんでした。こんな商品があるならこっちにします。」

となります。もともとの保険代理店が保険商品を隠していたことによって、
ちゃんと商品提案をした代理店がペナルティを科せられる事態です。

ちゃんと保険会社にある商品を熟知して最適な保険を提案しているのにペナルティを課せられるのは
何か悪いことをしているのような感じで腹立たしいです。

でも、もっと腹立たしいのは1年間も無駄な保険料を〇〇万円払っていた相談者です。

無料の保険相談は本当に高くつきま・・・(そろそろ断言したいところです)。

15年08月03日 | Category: 生命保険のセカンドオピニオン
Posted by: fplifewv