整備せず車検装う 宮城県警が詐欺容疑で強制捜査へ

 実際には車検整備を行っていないのに検査を通ったかのように装い、所有者に車を返却するなどしていたとして、宮城県警交通指導課などは8日までに、詐欺や有印公文書偽造などの疑いで、仙台市内の自動車整備業者を近く強制捜査する方針を固めた。容疑が固まり次第、この業者の関係者を逮捕する方針。

 県警などによると、この業者は乗用車やトラックの所有者から車検代を受け取りながら、車の整備、点検を行わないまま、車検を通したかのように装った疑いが持たれている。被害は数十人、だまし取られた車検代は計数百万円に及ぶという。

 さらに、この業者は車検証を交付する際にも、東北運輸局宮城運輸支局に必要な書類を提出せず、自分たちの手で日付などを記載した偽造の車検証を所有者に交付していた疑いも持たれている。所有者が問い合わせてきた場合などに、偽造した車検証を交付していたという。
(河北新報 1月9日)


 車検整備を行う会社が、なぜこんなことをしたのか・・・・。原因は資金繰りの悪化でしょう。車検代とまとめているが、実際は自賠責保険料や自動車重量税なども含まれているのではないかと思われます。

整備だけなら原価は無い(部品交換がいる場合はかかりますが)ですから、よほど忙しいとか人員がいないとかでなければ、ごまかすメリットはさほど無いと思われます。

 すぐにバレルようなことですらしなくてはならないほど、中小企業の経営は苦しくなっています。

 建設業関係もしかりです。こちらは、すぐにバレない、下手したらずっとバレないような手抜きができてしまうマイホーム建設です。
 
 壁の中の柱、床下、天井裏などで手抜きをしても、地震さえこなければ倒壊してバレることは無いと思ってしまうのでしょう。

 私は経営が厳しい建設業関係がたくさんいることを確認しています。今までまじめにやっていたとしてもいつ、魔が指すか・・・。過去の評判だけで判断してはいけません。大工や建設業関係も結局は自分たちの生活が大事です。お客様のことはその次です。