世界からやってきた外国人たちが、そろってびっくりするのは、自動販売機が多いことである。一歩外へ出ればもう自動販売だらけだ。
なぜ、このように自販機が多いのか。理由は以下のとおり。
1、治安が良いこと。(外国では、一夜にして叩き壊される)
2、人口密度が濃いこと。(日本でも、少ない人口の田舎にはない)
そのほかいろいろ理由はあるが、こんなところか。
外国人たちの中には、「こうやって指紋を採取しているんだ」という見方をする者までいるという。
外国人が感心するのは、扱う商品の多さである。
もっともポピュラーな飲料系にしても、缶、ビン、ペットボトル、紙パック容器などがある。その都度、入れる紙コップ飲料もある。
食品にしても、ソバ、うどん、ラーメンなどは定番だ。
冷凍食品にしても、ホットドッグ、おにぎり、寿司、たこ焼き、唐揚げ、フライドポテト、ピザと幅広い。
鶏卵の自販機もある。米やパンは勿論、納豆、アイスクリームだってある。ハンバーガーや味噌汁だってある。
言い換えれば多少の金さえあれば、人と一切会わなくても食べて、飲んで暮らせるのだ。
もう十年前になるが、高速道路の休憩所で、あるホットドッグの販売機がしょっちゅう壊れたそうだ。メーカーは一体なぜ壊れるのか知りたいと思い現場を観察した。すると、時間がかかるものだから、買う人はまだか?と思いながら、機械を叩くのである。
この経験から、今では出来上がりを予告するようになった。お陰で叩き壊される懸念はなくなり、ますます自販機の成長に繋がった。
全て商いのコツは、アイデアである。
感心する。