Archives

You are currently viewing archive for December 2008
今年の秋ころから本格化しだした恐慌や数々の経済変化ですね。

そういえば今年はテレビ・新聞に名前を出して出演した回数はゼロでした。
(テレビや新聞から取材や解説を裏では依頼されておりましたが、出演は時間がかかるのでケースバイケースです。)

経済状況が変わるとコメントなどを求められるのですが、正しくないことは正しくないとハッキリしています。

春頃に円高になり、1ドル100円くらいになった際にテレビから
『今は円高なのでドルを買った方がいいですよね。そういうコメントをしてくれませんか?』

というものがありました。

しかし、その際の経済状況からさらに円高になる可能性が高かったため、そのようなコメントを出してドルを買って大損する方がでる可能性があったので丁重にお断りしました。

※事実その数週間後には100円を切る円高です。この年末は90円前半です。

今はリーマンショックから始まった長期の不況・恐慌で派遣切やトヨタの赤字転落など様々な不安要素がある中で新しい年を迎えます。

来年も知らずに損しているまじめな一般市民のために正しい知識とアドバイスをしてまいります。
マイホーム購入サポートと一部重なりますが、住宅ローンについても数多くの家庭を助けました。

住宅ローンは効果がとても大きいです。ほんのわずかなアドバイスでも数百万円もの支払い利息や費用が節約できます。

今年は、アドバイス効果の記録更新があり、マイホーム業者が勧める提携ローンで変動金利5%だった方を色々工夫して10年固定金利で2%にしました。

これほどの差ですと利息だけで1000万円以上の差になります。

住宅ローンサポートでの最大級の障害は相談者の過去の借金とマイホーム業者の変なプライドです。

最近は若い頃に安易に消費者金融からお金を借りてしまっている方や、滞納歴がある方が多く苦労します。

また、住宅ローンのサポートにはマイホーム業者の強力が必要なのですが、まったく付き合いが無い業者ですとその説明に苦労します。

特に大手さんですと変にプライドが高く、会社が勧める提携ローンが一番だと、非協力的です。

※最大の理由は力のFPが関わることで、資金的な問題や物件的な問題が明らかになって購入をやめることを恐れているからだと思います。


また、一般の方がマイホーム業者が勧めたり自分で調べて『これが一番だ!』と思ってしまって契約しているケースも困りものです。

そういう方はすでに契約済みになっているのでいまさら私がアドバイスしてもどうしようも無いので、私もあえて言いません。(肯定も否定もせず)


それがきっかけで夫婦喧嘩などになっても嫌ですので。

大きな支出の住宅ローン&マイホームの購入はプロに事前に相談するのが本当に最も大きな家計防衛策です。


今年も 数多くのセミナー講師を務めました。

100人程度のものや、10数人のものも。

中には赤ちゃん連れの育児サークルでの講師も。

企業の社員さま向けのライフプランなどの講義も。

私の話は実体験に基づいていますので、みなさん身を乗り出して真剣に聞いていただき、うなづいていただくのが何よりです。

午後の早い時間などはみなさん眠くなりがちですが、セミナー中にクイズを交えてあきさせないように工夫しています。

一般の参加者で眠られたことはまずありません。

(偵察?に来た銀行・保険代理店・マイホーム業者などの方ではいらっしゃいますが。)

リピーターの方も多く、クイズのネタを考えるのが一苦労です。

クイズといってもFP的な内容になっています。

まだ、参加されたことの無い方はぜひご参加ください。

来年の毎月のように開催しているはずです。
第7位はそれほど直接関わっておりませんが、企業の悪しきモラルがやっと問題視されてきました。

法律違反、倫理違反を長年にわたって行ってきていたことが消費者の指摘や従業員の告発などで明らかになり、廃業や刑事事件になることも。

時代の風雲児ともてはやされてきたワンマン社長がたたき上げてきた会社にはこういうことが少ないことが明らかに。

船場吉兆(料亭)
グッドウィル(人材派遣)
ミートホープ(食肉卸)
三笠フーズ(事故※)
タカラ食品(ウナギ)
比内鶏(ひないどり)
丸明(飛騨牛)
美ら島フーズ(マンゴー)
霧山食品工業(タケノコ)
などなど

数え上げればキリがない。

これらの社長がどこまで反省しているか、消費者を騙したといっても、大きな問題(健康被害や多額な損失)をもらたらしたわけではない。
疑問なところです。

しかし、これら企業の偽装問題のさきがけで最大級のもの、消費者の損害は一人何千万円、場合によっては命の危険もあった耐震偽装問題

日本経済新聞のアンケート(平成20年間での重大ニュース)でも上位に食い込みました。

不動産業界の消費者無視の体質が浮き彫りにされてきました。

そういったこともあってか今年の不動産業界は破綻続き。

こちらも数え上げればキリがないのですが。

不動産業界の淘汰が始まっています。

まだまだ取り上げられていない不動産業界の問題は山積み。

無許可営業でバンバン広告
必要な有資格を配置しない・重要事項説明を無資格者がする
事実と違う説明をする
消費者にとって不利なことを知りながら契約させる。

などなど。

※最近小冊子を発行しました。
『目からウロコの小冊子 知って予防マイホーム購入トラブル実例集』

この不況下、生き残りのために消費者を騙してでも生き残ろうとする不動産業・企業が出ないようにと思います。


今年はマンションのデベロッパーさんがたくさん破綻(民事再生含む)

ダイア建設
アーバンコーポ
グレイス
セントラルサービス
近藤産業
スルガコーポレーション
ゼファー
ダイナシティ
康和地所
モリモト
ダイナシティ

その他たくさんありました。

これらの販売・施工したマンションを購入した方のご苦労が気になります。

今年夏くらいからマンション業界は在庫過剰でした。

大京などが堂々とマンションを値引きします公言する状況。

今年の1月・2月に、まだ完成まで2年以上もある新築分譲マンションの購入を検討していらし方がいました。

私は、そのときでも現在の状況を予測し、今購入するのはやめた方がいいとアドバイスしたのですが、今契約しないと希望の部屋が購入できないというのと、自分の見る目は間違いないというプライドなのか、アドバイスを参考にせず契約した相談者がいました。

その後、どのような心情でいらっしゃるかはわかりませんが、おそらくはまだ売れ残っている部屋や他のマンションの大幅な値引きを見て、良い気持ちではいらっしゃらないように思います。

来年3月にかけてもう一波乱、マンション業界にはあると思います。

購入を考えている人は、きちんと冷静に状況を見ることが大切です。




第5位は、マイホーム購入のサポートです。

今年は年間30件以上の購入サポートを行いました。

購入物件は様々でおおむね仙台ですが

新築マンション
中古マンション
土地
新築施工
新築建売
建築条件付土地
中古戸建
中古アパート(一棟)

などあらゆるパターンに応じています。

一つの事例ですが、

新築マンションと中古マンションを比べて、どちらがその方にとって良い選択であるかなど、本当にその方のライフプランを設計することによって購入してよい物件といけない物件がハッキリしてきます。

ライフプランとその方の希望重視で新築か中古かが決まってきますが、結構勘違いしているのが中古。

中古を買うとだいたいすぐリフォームをしないといけないのですが、そのリフォームの見積りが高い。

結果、新築と変わらない値段になる。
そうであれば新築の方が良いと思ってしまいます。

同じレベルのリフォームで数百万円安くできる方法を知っている私に相談していただければ、数百万円安い金額で中古物件を見ることができるので、その方のライフプランに合わせて、中古物件が良い場合は中古物件を新築よりも格段に安く購入することもできます。

購入すべきか迷ったらライフプランとよく突き合わせることが大切ですよ。
第4位も保険がらみです。

仙台で開業して4年目になりました。だいぶご相談者に提案した保険で、保険会社にする保険請求件数が増えてきました。

といってもほとんどが医療保険です。(損保系ではいくつかありますが。)

かなり高確率ではないかと思います。保険会社にとっては嫌なFPかもしれませんが。

やっぱり多いのは出産関連。

30歳を過ぎての出産もだいぶ増えていますので、ますますこのあたりの年齢の女性の方はきちんと医療保険については検討して加入して、きっちり保険料の元をとって欲しいものです。
(理想は何事もなく正常分娩ですが、もしものために)

加入して、半年くらいで入院した方も(出産ではないですが)。

それでもすんなり保険金が支払われました。

かなり告知書には色々該当項目があり、診断書をとりつけるなどしてなんとか成約させていたので少し心配でしたが、そこまでしっかり告知をしてもらったことがかえってよかったのかなと思います。

その一方で、昔から入っている保険だが、保険金が支払われなくてトラブっているという相談も。

そんな相談者は一様に

『保険会社や保険代理店は契約するときばっかりいいことを言って、保険金を支払うときはすごく態度が悪くなる。』

と。

本来、保険は支払時が大事なんですけどね。なかなか今の保険業界では根強い問題です。





生命保険の見直しを今年もたくさん行いました。

既存契約の見直しもあれば、保険の○○といったところに相談した際に提案されたものをきちんとチェックして欲しいといったものも、たくさん。

基本的にここ10年以内に加入したもの、今提案されているもので良いと診断できた方は一人もいらっしゃいませんでした。

10年以上前に加入して、転換や見直しをしてこなかった方の場合はそのままでいいということが多くありますけど。

やっぱり保険の○○系は保険を契約させて経営していますので、どうしても売り手としてのアドバイスになりますね。

耳にしたところでは各店舗、毎月のノルマが結構厳しいようです。

まあ、あれだけの一等地で店舗構えていれば毎月のテナント家賃を支払うのだけでも大変でしょうし。

※ちなみに私のところの相談センターの家賃は○万円(一桁)なので、毎月の相談料だけで十分払えますので無理な保険販売をする必要がありません。


相談者の中にはどうしても○○保険会社で見直しますが、その提案内容が正しいか診断して欲しいという依頼もあります。

私からすると○○保険会社よりももっと保険料が安くてよい保険会社があるのですが、ご要望ですので保険会社を変更しない中でアドバイスもします。

そういった際に多いのは、その○○保険会社が扱っている保険商品でもっと安くて良い商品があるのに、それを提案していないケース。

もっとも多いのが、非喫煙割引。

提案を受ける際にタバコを吸っているかどうかを尋ねられていない。

すべての保険会社に非喫煙割引があるわけではありませんが、最近はだいぶ増えました。

そういった自社の商品改定についてきちんと知識を持たず昔から自分がやりやすいスタイルだけで保険提案をしている方がいまだに多いようです。

たしかに非喫煙割引にすれば保険料が下がる=営業の人の売上が下がるなのですが、せっかく自分を信じて契約してくれたお客様に対して後ろめたくは無いのか不思議です。

また、来年も多くの保険見直しがあると思いますが、私は変わらずお客様最優先の見直し提案をしていきます。

第2位は住宅ローン金利ですね。

今年だけでも50名以上の住宅ローン相談がありました。

ほとんどの方は見直しや、新規のローン選択で100万円以上のメリットを受けていただいております。

その中でも最大のものは、やはり5%の変動金利を2%の10年固定にした件ですね。

トータルの利息の差は1000万円以上。

5%の変動金利で話を進めていた、しかも自分の手柄にしたマイホーム業者のふざけた対応はいまだに腹立ちます。

ただ、せっかく住宅ローンの相談を受けても手遅れだった方も数多くいます。

本当に住宅ローンについては、マイホームの契約よりもずっと前に相談にいらして欲しいものです。

それで数百万円の差になるのですから。
なかなか忙しくブログ更新ができておりません。

そうこうするうちに平成20年ももうすぐ終わります。

そこで平成20年の私のFPとしての10大ニュースを書いていこうと思います。

さっそくですが、第1位から。(普通10位かでですけどね。)

第1位 「悪質先物取引業者から600万円を取り戻した!」

今年の夏に、あるお客様が原油の先物取引業者にそそのかされて700万円近いお金を失いました。

失ったショックでどうしたらいいかもわからず、弁護士に相談してもそれほど先物取引に詳しくない弁護士の上にショックで状況もよく説明できず弁護士にさじを投げられた方。

その後、高校生の息子さんが私のところへ相談。
「お金のことや困ったときには西村さんに。」

弁護士がさじを投げるような状況でありましたので、とても大変でしたが、なんとか騙された証拠と、先物取引業者のウイークポイントを調べあげ、それをもって弁護士に依頼。

弁護士も受けてくれてなんとか、全額とはいきませんでしたが大部分を取り戻すことができました。

今思うとラッキーだったこともあります。まだ原油が上昇傾向だったので先物業者にお金があったので取り戻せましたが、今原油が下がっているのでほとんどお金は残っていない状況です。まにあって良かったなと。

高校生の息子さんが私のことを知っていて本当にその家族は救われたと思います。
(家族内で700万円損したことで殺伐としていたそうです。)

多くの方は「自分だけは騙されない!」と思っていますが、現実にはしっかりした方でも簡単に騙されて大金を失ってしまいます。

これが第一位ですかね。このような経験と実績を持つFPはなかなかいないと思います。
久々のブログ更新です。

ここ数週間多忙に多忙を重ねてすっかり更新できませんでした。

朝5時起きでメールの対応をしていかないと追いつかず、メールで相談の回答を送った方から

「こんな朝早くからすみません。」

と恐縮の返事も。

多忙は多忙ですが、優先度が高い相談者はなるべく対応しております。

先日、開催しました

「パソコンでもっと家計節約塾」

定員60名でしたが、オーバーしてしまいました。

参加できなかった方次回の開催をお待ちください。
(まだ未定ですが)

講座の中では、パソコンとインターネットを活用すれば何万円も得ができる話をし、参加者からは喜びの声を多くいただきました。

しかし、いいことばかりではなく、インターネットには悪質な人がいますのでそういったところにひっかかって取り返しがつかないことにならないように注意を促しました。(こちらが目的でもありました。)

また近々企画をしていきます。