こんにちは。
林原安徳です。
 
さて、今日は、行動ベクトルをどうやって出店戦略に使用するか、というお話のため、
その前に「知覚基本式」と「知覚率」について説明いたします。
 
なるべく、あまり難しくならないように、触れていきます。
 
まず、「知覚基本式」。

これは、

(1)
「行動ベクトルの方向と、お店がある地点へ向けた方向、
その二つの方向によって、人々のお店に対する知覚の仕方が異なる」

ということと

(2)
「お店が近いときと離れているときでは知覚の仕方が異なる」

という2つのことを、数式で表したものです。


たとえば、ある住宅街から見て、
「行動ベクトルの方向」と「お店がある方向」が同じなら、
そこの住民はお店を知覚しやすい、と言えます。
 
ところが、もし、この方向が違っていたら・・・・
知覚しにくい、ということになるわけです。
 
また、遠くにあるお店より、近くにあるお店のほうが、
それは当然、知覚しやすいと言えますよね。

要するに人は、「自分の向かう方向」と、「お店のある方向」、
そして、「距離」。
この3つの関係によって、
お店に対する知覚の度合いが違っているということです。

もちろん、知覚の度合いが大きいほど、
そのお店はよく知られ、よく利用されます。

ここがポイントです。


そして、もうひとつポイントがあります。
 
それは、
「人は少しぐらい知覚したところで、
その存在を認識したり記憶したりしない」
ということです。

同じお店を何度も何度も見るとか、
同じチェーンのお店をそこかしこでも見るとか、
ある一定以上の知覚をしなければ、
「そういうお店がある」ということを認識しないのです。

ご自身の感覚で考えてみてください。

たった1度、視界に入っただけのお店を、
すぐに記憶することなんてできますか?
・・・・難しいですよね。

通勤路にあって毎日見てるだとか、
そういうことでもない限り、覚えられないものです。


つまり、ここから
「認識が始まる、ある一定の知覚の度合い」
というものを仮定することができます。

この度合のことを「知覚閾(チカクイキ)」と呼びます。

この知覚閾以上の知覚がされていて、
初めてそのお店があると認識されるのです。



チェーン店というのは簡単に言うと、原則として、
同じ看板と同じビジネスフォーマットで出店していくものですね。

つまり、

人々は、
「あちこち」にある“同じ名前の看板と同じような商売の仕方”を見て、
そのチェーン店についての認識をする。


重要な点は、この「あちこち」です。


どうして人々は、そのお店が「あちこち」にあることを知るのでしょう。
それは、自身が「あちこち」で「見る」からでもありますが、
「あちこち」にあることを、自分以外の他人から「聞く」からでもあります。

ちなみに、そのお店のことを知らない人、見たことはない人と、
そのお店について話をして、盛り上がることができるでしょうか?

できませんね。

お互いに見たことがある、聞いたことがある必要があります。

ですから、自分が複数の店を見るにせよ、他人から聞くにせよ、
いずれも、その場合の「あちこち」は、自分が生活しているところに近く、
行動ベクトルが似ていることが不可欠の条件です。


仮に自分がそのチェーンを知らなかったとしても、
他人からその名前を聞いて、
「ああ、そう言えば、そういう名前の店があったな」と、
思い出すことがありますね。

つまり、1つの店では認識できなかったものが、
複数の店を見たり、聞いたりすることで、
チェーン店としての認識が起きる。


これが、「知覚閾」以上の「知覚」をされるということです。

つまり、チェーン店は、複数の店を出店することによって、
こうした「知覚」を生じさせることができます。
だからこそ、チェーン店は、単独の店よりも、多くのお客が訪れ、
高い売上げが獲得できると考えられるのです。

そして、この「知覚」をいかにどう効率的に生じさせられるかで、
どれだけ多くの人にお店の存在を認識させられるかが決まるのです。

次回また詳しくお話しますが、
「知覚率」とは、ある一定のエリアの中で、
「どれだけそのエリアの人々がそのお店を知覚しているか」
を表す指標のことです。


行動ベクトルの出店戦略への応用とは、
「人々の動きの傾向性を掴むことで、
より多くの人にお店が知覚される出店配置を組む」
ということに他なりません。


「行動ベクトルと出店戦略」のお話も、
次回でいったん区切りとなります。

メールマガジンでお話するには、やや難しい話であることは百も承知で、
それでもこうしたことを書くのには、理由があります。

次回は、最も効率的な出店配置を割り出す、
「ブランデリア出店戦略」の作りかたについて、
お話いたします。

 
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SORB know-how series Ⅳ


(重回帰分析の方法)
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【 目次 】
1)「立地」を「数字」に変える売上予測.. 9
2)平均予測法、一番簡単な売上予測.. 17
3)売上予測の方法(1)、回転率法.. 25
4)売上予測の方法(2)キャッチ率法.. 34
5)売上予測の方法(3)市場シェア率法.. 43
6)売上予測の方法(4)、範囲限定法.. 53
7)明日はいくら売れるか時系列売上予測.. 61
8)比較法で計算する、売上予測の基本.. 69
9)本格的に売上予測をする、重回帰分析.. 85
10)重回帰分析による売上予測のやり方.. 95
11)重回帰分析の落とし穴.. 107
12)変数の作り方.. 122
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SORB know-how series Ⅴ


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第1章 安全管理
第2章 お客様サービス
第3章 人の扱い方
第4章 タイムマネージメント
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第6章 衛生管理
第7章 事故防止
第8章 エネルギー管理
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