17年11月20日
青になるまで●●秒以上かかる信号の向こう側 立地 商圏 売上予測 東京
ソルブ通信をお読みいただいてる皆様、
遅ればせながら、
あけましておめでとうございます。
本年も、皆様のお役に立つような情報、
立地コラムをどんどん発信してまいりますので、
何卒よろしくお願いいたします。
さて、早速ではありますが、
今回より、コラムのカテゴリを新しくします。
これまでは、
火曜日に「立地」に関するお話、
木曜日に「商圏」に関するお話を、
それぞれ発信しておりましたが、
これを、より読みやすく分かりやすく、
変更したいと思います。
新しいカテゴリでは、以下のように、
シーン別に3つに分けて、お届けしたいと思います。
1.【出店開業】
これからお店を出店する、物件探しをしている時に、
とりわけ役立つポイントについてお話しします。
初めて出店開業をする方や、
店舗開発スタッフの方々向けのお話が、
メインになってきます。
2.【販売促進】
すでにある既存店の売上げをアップしようとする時、
立地の観点からできる工夫についてお話しします。
店舗の経営者の方や、営業部の方向けのお話が、
多くなってくると思います。
3.【多店舗化】
多店舗展開していく際の既存店分析のやり方や、
出店戦略についてお話しします。
チェーンの経営幹部の方や、経営戦略部、
マーケティング部の方向けのお話になるでしょう。
「立地ノウハウ」とひとくちに言っても、
その根幹はショップビジネス全てに共通するものの、
例えば、
初めて開業する人と、数十店舗の店舗の戦略では、
立地の見方も変わってきます。
それに、これから出店する人にとって気を付けるべきことと、
すでに出店している人が売上げアップのために考えるべきこととは、
やはり切り口が変わってくるものです。
ですので、お読みくださっている方の、現在の立場に応じて、
より立地ノウハウを活かしていただきやすくするため、
今回からこうしたカテゴリ分けにしていこうと思います。
そして、配信日につきましては、
火曜日に【出店開業】コラムを、
木曜日に【販売促進】と【多店舗化】を交互に、
お届けしていく予定です。
お楽しみに、していてください。
今年もソルブと、ソルブ通信をよろしくお願いいたします。
さて、それでは早速、今回は火曜日ということで、
【出店開業】のコラムをお届けしてきます。
【青になるまで●●秒以上かかる信号の向こう側は、
「商圏」として期待しないように!】
人が集まる交差点は、基本的には、
「TG」としてプラスの効果をもたらします。
そうした交差点に隣接または近接していることで、
売上げが高くなる、ということです。
では、どんな交差点でも、その角地にあれば、
売上げが高まるかというと、そうではありません。
売上げに対して目に見えて強いプラスの効果が出る交差点とは、
まず、「信号」がある交差点です。
そうでないただの交差点角地は、
「間口が広くとれる」という意味ではプラスですが、
TGとしては、あまり強い効果を及ぼしません。
信号がある交差点がプラスに働くのは、
そこに人が集まり、「立ち止まる」という、
行動が発生するからです。
交差点で人が立ち止まるのは、なぜでしょうか?
それは、一言で言えば、
「向こう側に渡りたい」ために、
「信号待ちをしている」ということですよね。
信号があり、「留まる時間」が生まれるために、
人が集中しやすくなり、プラスに働くのです。
しかし、この「信号」の存在は、
必ずしもプラスに働くとは限りません。
皆さんも、次のようなご経験をされたことはないでしょうか?
交差点の向こう側にあるお店に行こうと思い、
信号が変わるのを待っていたものの、
なかなか変わらない。
待ちきれなかったので、その交差点を渡るのを諦め、
元いた側にあったお店に入ってしまった・・・・
というようなご経験が。
このように、いったん赤になってしまうと、
なかなか青に変わらない信号の交差点というのは、
そこを渡る際に大きな心理的負担を伴うのです。
「長く待つのを避けたい」という気持ちが、
来店動機に勝ってしまうわけですね。
そして、どれくらいの待ち時間を「長い」と感じるか、
それ自体は人それぞれではあると思いますが・・・・
「1分30秒」を超えると、ほとんどの人が、
「長い」と感じるようになることが分かっています。
1分程度ならば苦もなく待てる人が多いものの、
1分30秒以上待つような交差点では、
相当強い理由が無い限り、ほとんどの人が、
わざわざ渡ろうとは思いません。
したがって、もしも物件が交差点に隣接していても、
その交差点の信号が変わるのに、1分30秒以上かかるなら、
道路を挟んだ反対側のエリアの人々の集客には、
過度な期待をしすぎてはいけないということです。
例えば、その交差点を渡らないと駅に行けない、
というような理由があれば、人々は渡ってくるでしょう。
しかし、交差点向こう側のエリアから、
お店の側にわざわざ渡ってくる理由がないようであれば、
同様に、お店が効率的に集客できる理由もないということです。
とはいえ、もちろん、こうした場合であっても、
交差点TGから遠いよりは近い方が良いものです。
けれども、仮に交差点角地に物件が位置していたとしても、
その交差点が、TGとして十分な効果があるかどうかを、
しっかりと見極める必要があるということです。
「1分30秒」、これがポイントです。
交差点角地に物件が出た時は、その交差点の信号の待ち時間が、
「1分30秒」未満であることを必ず確認しましょう。
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17年11月20日 09:57:00
Posted by: sorb