◆知的財産はタダではありません
 テレビで馴染みの骨董鑑定家の中島誠之助さんが、著書の中で述べている。
 「骨董の鑑定をタダで済まそうとする人がいる。鑑定にも元がかかっています。鑑定にも金を払う必要があります。鑑定はタダというのはいかがなものでしょうか?」
 アメリカでのこと。ある人が、知り合いのドクターに電話し、家族の症状で相談をした。ドクターの的確なアドバイスで、症状は改善した。数日すると医者から請求書が届いた。
 しかし「高いなあ!」と思った。そこで、知り合いの弁護士に電話し意見を求めた。
 すると今度は、その弁護士から請求書が届いた。
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 以上の例話は、使い古されたもので、何も目新しいものではない。
 「情報には原価がかかっていますよ・・」という教訓である。
 情報に対する感覚(知的財産感覚)が未成熟だと、聞いてはならない相手の意見に、振り回されることであり、中には会社をツブす人さえいる。
 意見を求めるなら、利害関係のない人にしなければならない。
 利害関係者に意見を求めると、色付き意見が戻ってくることが多い。しかし、一方色付き意見に振り回されるようでは、経営感覚は、相当ニブイという事かもしれません。