昨日、兵庫県のある市でクリニックを開業なさってい
る顧問先の若い先生とお話をしました。ある市といい
ますのは、後々問題になってはいけないのでふせてい
ます。

先生の口からびっくりするような数字が出てきたので
す。

「ここらの工場で働いている人の2人に1人は、メタ
ボリックシンドロームだと思います。」


「え、本当ですか?厚労省は来年の4月から特定保健
指導、そして治療というようにメタボリックシンドロ
ームの方は、健康保険組合と企業とで取り組むことを
決めたのですが、大変ではないのですか?」

とすぐさま、私が問い返しましたところ、

「今、医療器具を扱っている商社などは、特定保健指
導のシステム作りに躍起になっています。相当な市場
だと見込んでいるからです。コムスンのようなことに
ならなければいいのですが。」

私は、「先生、それでは、ある社員がメタボリックシ
ンドロームと診断されたらコストの負担は一体誰がす
るのですか?」と聞きました。

すると、先生は「この特定保健指導に関しましては、
健康保険での治療ではなく、健康保険組合と企業の負
担になるのでないでしょうか?」

私は、「先生、それでは、企業はますます正社員を雇
わなくなりますね。管理コストがかかりすぎてビジネ
スにならないと思うでしょうね。そうなると、メタボ
リックシンドロームの方は、職場で差別される危険も
ありますよね。」

と言いますと、

先生は、「当然でしょうね。企業のリスクは人に対し
てが1番ですものね。人を使わなくてもいい事業がま
すます開発されていくのではないでしょうか?」

「同感です。単純作業は外国人、高度なものはアウト
ソーシング、経営のみがご自分というビジネスモデル
がますます開発されることでしょう。しかし、この特
定保健指導についてこの町の経営者は知っているので
すか?」
との問いに、先生は、
「残念ながら、厚労省のPR不足もあってほとんどの
経営者は知らないのではないでしょうか?今年の年末
あたりからじわじわ気づいてくるのではないでしょう
か?それでは手遅れのように思うのですがね。」
と。

「ああ、大変ですね、私もメタボリックシンドローム
ですが、自由業だからよかったと思わないと仕方あり
ませんね。生命保険なども入るには、保険料も高くな
ることも考えられるでしょうし、きっとこの制度が及
ぼす影響は大きなものでしょうね。」

以上のようなやり取りをしました。

そして、今朝の朝日新聞を見ましたら、2面に「非正
社員、増え続けるのはなぜ?」
人件費削減の流れ、景気回復でも
という「ニュースがわからん!」の記事が目に入りま
した。

95年に約1千万人だった日正社員がこの10年で約
1700万人に増え、逆に正社員は約400万人減っ
た。07年1〜3月期平均では、過去最高の33.7%
だそうです。

大手企業などは、来年4月からの特定保健指導も見据
えた戦略をとっているでしょうからますます、正社員
は減っていくことでしょう。

中小企業経営者の方は、これからは利益至上主義では
経営は難しく、人材を本当に宝だと言い切れる仕組み
と高貴な使命がなければ、大きくなることはあきらめ
たほうがいいでしょう。

また、サラリーマンの方は、いつまでも企業に固執す
るのではなく、スキルを磨いて独立起業することを考
えておくべきではないでしょうか?

「職場いじめ」のいじめる側かいじめられる側にあな
たも属すことになるだろうと思われるからです。