漢字で書くと「指矩」と書き、他の呼び方では”かねじゃく”「曲尺」
とも言います。この道具、大工さんには無くてはならない重要な道具で
この指矩1つで寸法の取り方を駆使しています。

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この道具で長さを測ったり直角を出したり丸太の円周を出したり正確な
45度を出したり出来る優れものなのです。昔はこの指矩の持ち方一つ
で大工の腕が判ったと言われていたそうですが、私はそこまでは未だ判
りませんが、他の見方で大工の腕を見ています。

そんな指矩ですが大工さんの殆どが現在でも尺の目盛の物を使っていま
す。建築現場では現在でも尺貫法が現役で活躍しています。

余談ですが、影で人を動かして何かをさせる事を、「誰かのさしがねだ
ろう」と言う言葉が有りますが、この言葉、諸説あるようですが
私が思うには、舞台などで影から蝶や鳥などを吊って操る針金の事を
「さしがね」という事からこの言葉が生まれたと言う説が有力だと
思っていますが、あなたは如何ですか?