昨日の記事でスマートグリッド(Smart Grid Technology)の事に触
れましたが、今日はこのテクノロジーに付いてのお話。

このスマートグリッドの定義は「デジタル情報分野の最新技術を活
用して、さまざまな集中型・分散型エネルギー源を効率的に管理、
供給するもの」(クリーンテック革命 2008年05月 ファーストプ
レス)となっていますが、これだけでは具体的な内容が判らない。
ウェブ検索してブログなどを見ると「賢い送電網」と書かれている
のを目にしますがやっぱりハッキリしないなぁ・・・。

自分なりの解釈をすると、現在の送電網は発電所から送電されて最
終地の各家なり事業所なりとなるピラミッド型が現在の姿で、これ
からは各家庭で太陽光発電などをしてその余剰電力を電力会社に売
る形になっていくと予測されています。
その時に電力会社としては買った電力をそのままコントロール無し
に供給すると電力需要にマッチしないので電力が多い地域から少な
い地域に流すなどのコントロールする必要に迫られる訳で、その時
に現在の方法ではコントロールできない為に電力メーターから電力
会社に信号を送り電力会社はその信号を元にコントロールすると言
う考え方です。

そんな双方向に信号をやり取りする事から現在のコンピューター
ネットワークと同義的な扱いになり、コントロールが発展して電気
製品にスマートグリッドを組み込む事により電力需要のピークを制
御する事も可能だという視野も持たれているようです。
この分野ではアメリカのGE社は実用段階で既にスマートメーター
を販売していると言う事なので、最近のニュースでGE社が本業の
電気部門の売却を当面見送ったと有りましたが、案外こんな所が影
響しているのかな?とも思ったりします。