先日、成年被後見人が取引している金融機関(M銀行)で『成年後見制度利用に関する届出書』などを記載して後見人の手続をしようとしましたが、年配の担当者から「御本人はここまでこれませんか?」と尋ねられました。「御本人は足腰はしっかりしてますが、施設内しか歩行していないし、ここまで歩いてくるのは不可能です」と申し上げましたが、「どうしてもこれないですか?」と何度も聞かれました。
登記事項証明書等があれば成年後見人が本人の代わりに手続きできるのに、ここの支店だけかと思いきや、「うちは全店で本人同行を基本としてます」と。しかも、本人の印鑑がないと、その書類は預かれない、と。
「何のための成年後見制度か御存知ですか?」と聞いてみたかったのですが、埒明かない感じの接客態度(かんじわるーって感じ)でしたので、次の証券会社に行くことにしました。そこの女性担当者にことの始終を話したら、呆れていました。「何のための成年後見制度なんでしょうね」と。大手M銀行であっても、練馬の外れの支店だからこんな対応??とも思いますが、「うちは全店で本人に同行してもらっています」と言い切られたので、明日にでも本店やいくつかの支店で確認してみましょ。
某大手生命保険会社の方も、後見人のことを後権人と記載してますし、せめてお客様が後見制度を利用するような大手の会社では、きちんと後見制度を理解してほしいところです。せめて、何のための成年後見制度?ってところだけでも・・・。