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09年05月30日

阿修羅展

3月31日から上野の国立博物館で始まった阿修羅展。この展覧会
を以前から見る予定にしていたのですが、この興福寺の阿修羅につ
いてTV放送が有る事を知って、展覧会を見てから放送を見るか、
放送を見てから展覧会を見ようかと、思案した結果、放送を見てか
ら展覧会をみる事にしたのですが、

20090530_01.jpg

そうしたら、4月の下旬に新型インフルエンザの事が始まり、行く
時期を逸して、来週には終了してしまうので、今日は雨も続いてい
る事だし少しは人ごみも緩和されているのでは?

などと、予想して夕方出掛けたのです。入場待ち時間が40分と言
う(実質は20分程度でしたが)時間ならば空いているほうなのか
もでしたが、それにしても、あれほどインフルエンザの事が報道さ
れてマスクをした人が多かったのが、嘘のように、マスクしている
人はちらほらという感じで、マスクをしているこちらが何か遠慮勝
ちになるのは、気のせい?

予防するのは自分の事なので何も他人を意識する事も無いのですが
多くの人の身の代わりの早さにはビックリする感じでした。
そんな事はさて置いて館内に入れば多くの人がメインの阿修羅像の
回りに渦巻いて二重三重の人「で時計回りに動いてください!」と
係員が言っても従う人が少ないらしく、係員自らが人だかりに入り
動くという荒業で誘導していました。

像を見た感想はTVで見る像よりも実際の展示は照明が暗く感じた
ので細かい彩色などは良く見えませんでしたが、TVでは顔の部分
を中心に見せていて判らなかったのですが、この像を左側から見た
時に安定感が損なわれていたように感じた事です。何か重心が後ろ
に掛かっているような?

そんな感じを持ちましたが、やはりこのような人込みで無い時に
ゆっくり見たいとも思ったのでした。でも、像の後ろを見る事は、
今後は出来ないのですね。
09年05月30日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年05月29日

軒樋

現在の建物に当たり前のように付いている軒樋(のきどい)ですが、
この樋が軒先に何時ごろから付くようになったのか、ハッキリし
た事は判っていません。

現在屋根の先端の意味で使われている「軒」の文字も昔はこの字で
はなくて「檐」(シフトJISコード 5C79)の文字が使われている事が
知られていますが、この文字の変遷もハッキリした事は分かってい
ないようです。

20090529_01.jpg

20090529_02.jpg


そんな軒先に付いている樋(とい)ですが、その起源を伺わせるよう
な物がこの写真の民家に有ります。このような建て方を「2棟造り
型」とか「分棟型」とか呼ばれていて2棟に建てられた家の軒が接
した所に「樋(ひ)」と呼ばれる木に溝を掘った物が有り、
雨が降った時に屋根から流れてきた雨水をこの樋で受けて屋外に流
す仕組みになっています。

表には甕を置いてあり、雨水を溜めるようになっていて、水の確保
もできるようになっているのは、樋が先か甕が先かの思いも出て来
そうです。
09年05月29日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年05月27日

2項道路-権利

昨日に続いて2項道路の話で、今回は道路となった自分の敷地の権
利はどのようになるか、という話。

この道路になった敷地をどのようにするのか、或いはできるのかは
各市町村によって、違っています。元々自分の敷地なので、この土
地を手放したくないと思うのは人情で当然自分の土地として持ち続
ける事はできる訳で、実際そのようにしている人も多くいます。

自分の土地だと当然に固定資産税が掛かるので、それも嫌だと思う
時には、その土地を文筆(登記上土地を分ける事)してその土地の
名目を宅地から公衆用道路にする事によって税金を免税にする事が
出来ます。しかし測量費や登記費用が掛かるのが思案のしどころ。

行政に拠ってはこの土地を買い取る事もしていますが、現在の税収
の落ち込みを考えると、買い取る行政は少ないと思います。

それではどうするのかと言えば、権利は自分が保有して、管理は行
政に任せるという手段がありますが、現在はこれも行政によって扱
いがまちまちという現状。

そのようにその時々の社会情勢によって道路扱いとなった土地は、
扱いが違っているので、道路として整備されて表面は綺麗になって
いても、目に見えない線引きがされているのが2項道路です。
09年05月27日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年05月26日

42条2項道路

建築基準法が施行されたのが昭和25年(1950年)で、施行以
前に建築物が建ち並んでいた幅員4m未満の道で行政がこの道は道
路ですよ、と指定した道路を、建築基準法第42条2項とされて、
一般には「みなし道路」とか「2項道路」と呼ばれています。

この道路に面して建築しようとすると、幅員が4m以下ですから、
幅員を4mにしなければならない為に、道路の中心線から2mの所
が敷地と道路との境界線となり、その境界線から敷地側の範囲で計
画を進めなければいけません。

20090526_01.jpg

そのような条件で家を造り、そして塀を造ると写真のような状態で
出来上がります。町でよく見る風景ですね。
09年05月26日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年05月25日

引渡し

先週の土曜日は、「開感な家」の引渡しが無事出来ました。
建築主のD様おめでとう御座います。引渡しの時の感謝の言葉、大
変嬉しかったです。それにあわせて過分な謝意を頂戴して恐縮です。
改めて御礼申し上げます。
そして工事関係者の皆様お疲れ様でした。メンテナンス等今後共宜
しくお願い致します。

そんな訳で、無事工事が終了した「開感な家」ですが写真は何時も
と違う角度で・・・。

20090525_01.jpg


20090525_02.jpg
この家の名前の元となっている、開放感のある家の一面をご紹介。
外壁が伸びて交わった中の空間を下から見上げたのがこの写真、

此処に見える窓は浴室の窓でこの壁が有る為に外からの視線を気に
する事無く入浴ができるという物、当然にこの窓ガラスは透明で、
浴槽に浸かればこのように空が気持ちよく見渡せるのです。浴槽に
身体を浸して雲の流れを心行くまで見ていれば、そこはもう露天風
呂の世界。

20090525_03.jpg

夜は、浴室の照明を消して、外構灯を点ければ、何時もと違う気分
で入浴ができるという趣向、そんな効果を狙っての外構灯が1階に
付いています。

「開感な家」には色々なアイデアが詰まっていますが、その一端の
ご紹介でした。
09年05月25日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年05月23日

家庭内LAN

今では家の中に何台ものPCが有る時代となり、それらを美味く機
能させるために家庭内LANを組む事も多くなって来ました。

LANの方法は無線LANと有線LANの二つの方法があり、無線
LANは場所を選ばない事と配線工事を必要としないために工事費
が掛からないので既存の建物などに利用されますが、通信速度に難
点が有るのと、データ漏洩が心配されています。

20090523_01.jpg

そうなると有線LANと言う事になるのですが、設置個所が増える
と配線数も増えるので、見苦しくならない無いようにする事が大事
なので、計画段階でしっかりとして置くと、写真のように壁の中に
配線が収まって、綺麗に出来ます。
09年05月23日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年05月22日

通気管

給水や排水について知っていると思っていても案外と知らない事が
多いものです。

20090522_01.jpg

この通気管も役目を知っている人は、専門家で無い限り知らないと
思います。この通気管は排水時のトラップの封水を切らないために
必要な装置で、最上階の排水管の上部に設けられる物です。

トラップについては以前書きましたが、この通気管が無いと排水時
にそのトラップ内の水が一緒に排水されてしまい、トラップの役目
をしない事になるので、重要な役目をしている装置です。


09年05月22日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年05月19日

光源寺

この前、文京区の谷中に行く機会があり、この辺りは寺が多い事で
も有名な所なので、時間を見つけて通りにあるお寺に入ってみた。

そのお寺は「天昌山 松翁院 光源寺」で、後で調べたら、駒込大観
音の四万六千日 ほおずき千成り市が開かれる事で有名なお寺だそ
うですが、その時は何も知らずに境内へ

20090519_01.jpg

20090519_02.jpg


境内には蔵とも言えるような形態の建築物が有るので近づくとその
建物は十一面観音菩薩像のお堂で、この菩薩様結構背が高く6mも
有るとの事、その菩薩様の後ろの柱に目が行って、何とも意味不明
な柱。

20090519_03.jpg


建築を見る事に興味が有るので彼方此方のお寺を見ますが柱を非対
称にしているのは始めて見ました。この柱はきっと意味が有るのだ
と思いますが、今の時点では不明なのでいつか意味が判ったら、書
きますね。まぁそれまでのお楽しみと言う事で。
09年05月19日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年05月18日

施主検査

先週末の土曜日には「開感な家」の最終検査となる施主検査。
この検査は事務所の監理検査をして図面通りの施行が行われたのか
の最終検査が終わり、その検査を踏まえて確認機関の法的検査を受
けて、法的な問題が無い事をちゃんとした後に、今度は事務所が仕
上がりに問題が無いか検査した後に、その検査の指摘を終えた所で
行う検査です。

20090518_01.jpg

工務店にとってはここの所検査漬けになる訳で、さぞ緊張の連続だ
ろうと思いますが、此処を通過しなければ引渡しが出来なので、最
後の踏ん張りをしてもらわなければ、と、言う所です。

その検査も夕方には終了し、大きな問題も無く(細かく見ているの
で当然の結果と言えば言えますが、それでも、終了するまでは気が
抜けないものです。)無事に引渡しの日程が決まったのでした。
09年05月18日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年05月16日

窓の高さ

建築計画を進めて行く過程では、様々な要素が絡み合っていて事務
所ビル等と比較すると住宅はその要素が多いです。

その要素の1つの窓で、近隣の状況や、敷地の方角、部屋の使用目
的、部屋の滞在時間等により大きさやガラスの種類、窓の開閉方法
が有ります。

20090516_01.jpg

そして大きい要素として窓の高さが有るのです。窓の高さにより、
近隣からの視線や部屋の中を通り抜ける空気の流れが変りますので
設計する時に注意を払いながら窓の高さを決めています。
09年05月16日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年05月15日

危ない通気胴縁

家の断熱効果を高めるために色々な断熱材を用いる事は以前にも書
きましたが、断熱と合わせて大事なのは壁の中の通気を図る事です。

通気が出来る通気シートを貼り、通気シートと外壁材や外壁下地材
の間に通気層を設けるために通気胴縁と言う板を取り付ける方法が
有りますが、この通気胴縁の貼り方が間違っているのを、見る事が
有ります。


20090515_01.jpg
(窓の周りはこのように胴縁を取り付けます。)

この胴縁は空気を流す為の物ですから隙間を開けなければいけない
のですが、どう見ても空気が流れないように出来ているのです。
そんな現場を見ると、建築主が気の毒に思えてきます。
09年05月15日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年05月14日

職人センス

住宅が完成に成るまでに多くの職人が関わり、その職人の腕の違い
に左右されないで均一な物を造ろうとする考えの1つに工業化住宅
があります。

今では工業化住宅でなくても多くの工業化製品が使われて住宅が
出来ているので、監理する事が昔と較べたら随分と楽になったと思
われがちですが、私がこの世界に入った頃と比較しても楽になるど
ころか、逆に大変に成って来たように感じてしまいます。

その原因を考えてみれば、現在、在来工法と言われる工法でも、
その中身は昔とはガラッと変り、金物を使うことになったり、その
金物を使う方法や種類も多く、又、使用の基準も常に変化している
からでは無いかと思うのですが、

そして職人さんから見れば、設計をする人間が、これまた様々と言
う事になると、三重苦四重苦の状態だと思っていると察するのです
が、さて如何でしょう。

そんな環境の中では、住宅などの場合は設計者が監理をする重要性
が増して来て、更には職人の仕事に対するセンスの見極めが大事だ
と、この何年か感じて来ている事です。

09年05月14日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
東京大学出版会から刊行されている「UP」という小雑誌が有りま
すが、この本は出版会の解説に拠れば----小会の『UP』は,1972年
11月に創刊され,学問の最前線やその周辺のトピックス,読書論や
書物をめぐる小論・エッセー,歳時記風のコラムを載せています。
----なのですが、結構面白い内容の本です。

20090513_01.jpg

その「UP」に今年の1月号から退官された鈴木博之教授の近代建
築論講義という論文が連載されているので、これは昨年に鈴木教授
退職記念講義の補足的意味合いの論文だろうと思っていたのですが、
見事に予想は外れて、この論文で一冊の本が出来てしまうのでは無
いかと思うほどの内容です。

それで5月号には「象徴と自然 庭園の近代」という文の中に奈良
にある依水園の庭の事が出てきますが、この庭園に付いて難波和彦
氏は青本往来記の3月20日に石井修武氏は世田谷村日記の3月
22日のブログに夫々に書かれていて、その記事を一緒に読むと、
より一層に興味深く読めるのでした。



09年05月13日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年05月12日

窓の影絵

開感な家も指定確認機関の完了検査も終わり、工事は引渡しに向け
ての最終段階に入っていて、そんな日程の中で事務所検査を行いま
した。事務所検査は工事監理を行っているので公的機関が行う完了
検査のような事は既に行われているので、主に仕上げに対する検査
と成ります。

20090512_01.jpg

そんな検査も一通り終了して、夕方になった時に階段を下から見上
げると、ご覧のような光景が、2階の窓を通した太陽の光が階段壁
面に表す影絵となっていたのです。

ほんの一時、西日が一日の移ろいを感じさせてくれるのでした。
09年05月12日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年05月11日

緑被率

世田谷は緑が多く快適な住宅地であると人気が高いようですが、実
態を良く見るとそうとばかりも言えないような感じです。

土地の緑の量を図る基準に緑被率と言う物が有りますが、この比率
で見ると東京23区内で見ると平成18年は練馬区が1位で26.1%
で世田谷は2位で24.0%と成っています。(千葉大名誉教授の田畑
貞寿教授のデータでは練馬区のデータは19.4%だと朝日新聞は報じ
ていましたが)、そして緑の量は年々減少傾向にあるのが少しは変
化しているようです。


20090511_01.jpg
(この写真は小田急線の車両庫の屋上に作られた公園です。)

やはり人間が住む環境に緑は欠かせない要素である事は皆の共通認
識だとは思いますが、行政から指針が出されていて建築確認を行う
時に敷地の緑化率を定められると、抵抗が大きいと言うのが現状の
姿です。
09年05月11日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年05月02日

曝露

過去の記事でコンクリートのかぶり厚の事を書いていますが、その
かぶり厚がいかに大事なのかを知る事ができるシーンに出会ったの
で写真に納めてきました。

20090502_01.jpg

鉄筋の所のコンクリートのかぶりが薄い時にはご覧のように鉄筋が
錆びて、やがてその錆が膨らむ事により、鉄筋とコンクリートが密
着しなくなって、コンクリートの弱点を鉄筋に、鉄筋の弱点をコン
クリートに担わせてる鉄筋コンクリート構造が成り立たなくなる状
態になってしまうのです。

こうなると強い鉄筋コンクリート構造も脆くなって地震などに耐え
られなくなるのです。いかに鉄筋のコンクリートのかぶりが大事な
のか判るでしょう?

過去記事

キャラメルとドーナツ
http://shima-sekkei.sblo.jp/article/5143019.html

かぶり厚
http://shima-sekkei.sblo.jp/article/14197159.html

09年05月02日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年05月01日

網戸付き?

設計も一通り済んで、各工務店から見積を出して貰ってから、その
見積書をチェックした上で、建築主に見積り内容の話をするのです
が、ここ数年の間で、サッシの項目で網戸が付いているのか否かの
質問を受ける事がよく有ります。

20090501_01.jpg

何故だろうと思っていたのですが、最近その原因ではないかと思わ
れる事に出会いました。
それは、ハウスビルダーや建売住宅などでコストを抑える為だろう
と思いますが、網戸はオプション扱いになっている会社が有ると言
う事です。

嵌め殺し窓以外は窓は開放して使う事が前提ですから、窓を開けた
時の虫除けは当然に必要だと考えている私としては、網戸をオプ
ションにしようとする発想が考えられない事です。
09年05月01日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei