10年12月23日

トイレ表示

冬至日も過ぎたと言う事は古代で言えば年の始まりなので、今日は
おめでとうございますと成りますが、現代では正月が年の始まりな
ので、そうはならない訳です。

我々、普段は冬至と簡単に言いますが、厳密に言えば冬至は24節
気の1つなので冬至の期間であり今回は12月22日から1月5日
まで、そして24節気を3分割されたのが72候で冬至日からの5
日簡は冬至の初候で乃東生(なつかれくさ しょうず)と言われる
期間だそうです。

そんな前置きはさて置いて、今日の話はトイレの扉などで良く見る
表示窓のこと。トイレ空間は開放される事は少ない空間なので、照
明の消し忘れ予防の為に色々な工夫がされています。

20101223_01.jpg

今回ご紹介するのが、私が設計したお宅のトイレ表示灯。一般的に
ドアに付いている表示灯だと部屋から確認はできないので、部屋か
ら確認出来るようにしたのが写真の丸い物。これ、結構思案しまし
た。

大きすぎても小さすぎてもダメ!枠が太くてもダメ!そんな感じで
部屋とのバランスを考えてこの大きさにした訳です。設計をすると
言う事はこのような事を考えながら進めてゆく作業なのです。
10年12月23日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年11月12日

規制と緩和

今日は今年の1月に国土交通省が建築士法に基いて告示を出した内
容の講習を受講するために都心の有楽町へと行って来た所です。

講習の内容はと言えば設計業務報酬の基準と工事監理のガイドライ
ンについてと言う事でした。業務報酬と言えば昔、建築家協会
(現在の建築家協会とは内容が違っている。)が独自の報酬基準と
言う物を定めていて、ある意味この基準が建築界の基準だった所も
有ってか、公正取引委員会から排除命令が出て、あえなく撃沈と言
う憂き目に遭って、それでは報酬の基準はどうするの?
となって建設省が告示と言う形で出していた物を、耐震偽装事件を
切っ掛けとして業務内容が変化しことに伴っての告示の見直しが図
られた為のものでした。

これって、何やら最近言われている、役人が行った人事はダメで、
大臣が行った人事は天下りでは無いと言った論理と何となく似通っ
ているような感じ!!
そんな目で見ると、お役人の言う事を聞いていれば間違いない。
なんて風潮に成るのかも?

いずれにしても規制と緩和との程よいバランスは誰が決めるのだろ
うかと言った、感想も有ったりしての講習会でした。
09年11月12日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年11月05日

断熱材の注意点

今年の3月に中国のCCTV火災は記憶に有ると思いますが、火災
の原因が報告された記事やブログが有り、断熱材の事が取り上げら
れていました。(結構時間が経っていますけれどもね。)

簡単に言えば建物の外装材はチタン亜鉛合金板なのですがその下の
断熱材が押出ポリスチレンは可燃性であるため外壁に花火が当り、
外壁が熱せらてその下の押出ポリスチレンが燃えて大火災になった
と言う事のようです。

わが国の住宅で外断熱の時に外断熱材が可燃性か難燃性かが問題視
されますが、現在良く見られるモダンデザイン調の外壁材として
アルミ材や鋼板材を使用した時には注意が必要だと言う事がこのよ
うな事を見ても判る事です。

そうかと言ってユリア(尿素)樹脂系を使用した場合には、これは
酸性なので取り付け方法に注意が必要と言う事で、”ノーマン・
フォスターが30年前にセンズベリー視覚芸術センターの外装アル
ミパネルにユリアフォームを用いて大失敗している。”と言われて
います。

いずれにしても外断熱に関しても注意点が様々に有るので、最適な
断熱材を選択する事が必要である事がこのような事からも判るので
す。

「北京超高層ビル火災報告書」
http://www.sotodan.com/blognews/2009/05/post_19.html
09年11月05日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年11月04日

空間の文法

以前このブログに何回か登場したINAX REPORTの企業情報誌は前回か
ら「建築家の往復書簡」と題された記事が始まっていて最初の書簡
は原広司と磯崎新、両氏の物で、その今回の書簡は少し興味深い物
でした。

20091104_01.jpg

それは,原氏の書簡では自身の建築の構想の原点として「数学」に
置いていると書かれていて、この考えは昨年の福武ホールで行われ
た「建築の際」と言うトークイベントで原氏がゲストの時には
「空間の際」と言うタイトルでしたがこの時の他のゲストの一人に
数学者の松本幸夫氏に5次元空間の事について細かく質問をしてい
たのを思い出したのです。

原 広司氏のテキストは難解なので、このような角度が違った所か
ら考えを窺い知れる事は、私にとって有り難い事では有ります。
09年11月04日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
09年10月26日

レンタブル比

賃貸共同住宅や賃貸オフィスなど建築物を事業として考える時に
レンタブル比と言う言葉が出てきますがこれは、建物を貸す時に、
住居では、その住居占有部分、オフィスでは事務所専有部分を建物
の総面積で除した数字の事を言います。

このレンタブル比の数字が高い程、事業収支が良くなると考えられ
ている訳なので設計に際して重要視される項目なのですが、この分
母となる総面積の定義がクライアントによって違うのでA社では7
0%B社では75%と言う具合になったりしているのが現状です。
これはクライアントがこの建物を販売しようと考える時にはレンタ
ブル比を高い数字で出そうとする傾向に有るのは皆さんでも想像で
きる事ですね。

現代は何でも数字に置き換えて判断される事が多いために、この数
字が全体を支配し、感性に訴えかける部分の評価は下がり、結果と
して無味乾燥な建築物になっていると思う訳です。ヨーロッパに較
べて日本の高層建築物は薄っぺらい物だと言われているのはこんな
所に原因が有るのだと思っていますが、あなたはどのように思いま
すか?
09年10月26日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
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