昨日の建築情報専門サイトのケンプラッツの建築・住宅の中で邑楽
町コンペ訴訟が和解になったと報じられていたのですが、この結果
に付いては何となくスッキリしない決着だなぁ・・・。

詳しくは下記のサイトで見てもらうとして、この訴訟で何が残った
のだろうと言う疑問です。担当弁護士は引用始め-----「裁判所が
一定の範囲で原告側の主張を認めた点は評価する。だが、建築設計
者の職能や設計者選定のあり方などに対する社会の意識が、この裁
判だけで変わるとは思わない。今回の裁判を建築界と社会が議論を
深める一つの契機にしたい」 ----引用終わり。
と話しているようですが、この様な和解に応じて議論の契機になる
のだろうか?

今回の訴訟は著名な建築家が起した訴訟で注目もそれなりに有った
ので、建築家の職能に対する社会的な意識が少しは変るのでは?
と言う期待もあったのですが、この和解ではどうかなぁ?

山本事務所は小田原の城下町ホールでも苦労していて、小田原の知
り合い(建築関係では無い人)に聞くと、建築家に対する認識は建
築界から思うのとは大分開きが有るというのが感想で、今後の公共
建築のコンペの有り様がどうなるのか気に掛かる所では有ります。


ケンプラッツ記事
邑楽コンペ訴訟が和解
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20090626/533657/