先日、ご相談に見えられた方は、奥様のお父様が亡なられ、相続税がかかるか検討してほしいとみえられました。お母様も以前に他界されているとのこと。ご相談に見えられた方の奥様とそのご兄弟もすでに亡くなられおり、相続人はお孫さんの3名だけとのことです。ご遺産は、自宅と預貯金などあわせて9,000万円弱です。基礎控除額が8,000円ですから、土地の小規模宅地の減額をすれば相続税がかからない範囲となります。
 ご相談にこられたときは、それぞれの従兄弟同士が弁護士さんにお願いして、遺産分割協議が成立していました。すでに遺産分割協議が終わっており、宅地については、小規模宅地の適用が受けられない方が相続しておりました。
 事前に財産の明細をお聞きし、相続税の条件を含めて、遺産分割協議をすれば、相続税が課税されないようにか、相続税の課税を前提に遺産分割ができます。それぞれ相続権の主張は弁護士さんに依頼しなければなりませんが、その前に、全体の遺産の把握と相続税の対応を整理してからでも遅くないと思います。
 後で「そんなはずでは」と思わないためにも、まずは信頼できる税理士にご相談いただければと思いますが、いかかでしようか。
07年08月07日 | Category: 相続の手続
Posted by: tanikaikei
 先日、主婦の方から、相続のご相談がありました。相談の内容は、実の母と同居し、食事などの面倒を見ているので、相続の時、他の相続人より多く相続したいとのお話でした。ご相談者のお気持ちは理解できるのですが、単に同居だけでは、他の相続人より多くとは行かないと思います。原則としては、法定相続分によります。そこで、お母様も含めて、生前にお話し合いをしていただくことが、一番大切です。お母様は、「兄弟姉妹仲良く」が一番の想いです。お母様が亡くなられた後も、「兄弟姉妹仲良く」するために、元気なうちにお話し合いが大切です。
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07年04月18日 | Category: つれづれ日記
Posted by: tanikaikei
 今回、相続このご相談にこられた方は、相続人がお子様ご兄弟3名でした。当初、相続税の基礎控除以下になるので相続税はかからないと思うけれど、念のために概算の計算をお願いされました。計算をしてみると相続財産の合計が相続税の基礎控除額をわずかに超えることとなりました。
 やはり、相続税が課税されることとなったのですが、相続財産の半分以上が土地の評価によるものでした。相続人の方たちは、地方都市なのでもっと土地の価格が低く見積もっていたようです。
 ところで、ご相談に見えられる前に、土地は全てすでに、長男に登記済みとなっておりました。これでは、土地をそれぞれに分けることもできません。お話を聞くと、相続登記を早くしたほうがよいとのことでおこなったそうです。
 しかし、相続税が生じるときや、相続の間で相続財産の分割が全て終わっていないときは、土地などの不動産の登記などはおこなわないほうがよい場合が多いです。
 相続の遺産分割は相続の間で、じっくり話し合って決めていただきたいと思います。親の思いを大切に継いでいただきたいと願っています。
07年04月12日 | Category: 相続の手続
Posted by: tanikaikei
印鑑証明書の有効期限について  
 相続があると、土地の名義変更や預預金の名義変更をすることになります。まず、遺産分割協議書の作成が必要となります。遺産分割協議書には、相続人の実印を押印します。
 実印とは市区町村の役所に印鑑届けのある印鑑のことですが、この届けを証明するものが印鑑証明書です。印鑑証明書の有効期限が問題になるのですが、相続の場合には、被相続人が亡くなられた後に発行されたものであれば、有効期限は関係ありません。
 
1.印鑑証明書とは
 印鑑証明書とは、個人の場合はお住まいの市区町村の役所に、法人の場合は管轄の登記所に、届け出ている印鑑の印影が真正なことを証明するための書類です。したがって、印鑑証明書の交付を受けるためには、予めその役所や登記所に印鑑を届け出ておく必要があります。この届け出た印鑑を通常、実印といいます。
 なお印鑑証明書が必要な場合というのは、大事なケースですから、他人が簡単に真似できてしまうような三文判などは実印とすべきではないでしょう。

2.不動産登記を法務局に申請する場合の印鑑証明書の有効期限
 不動産登記を法務局に申請する場合の印鑑証明書の有効期限を例にとります。
 印鑑証明書が必要となる場合は、
(1)所有権移転や所有権抹消などの登記申請をする場合
(2)融資を受けその不動産に抵当権の設定登記を申請する場合
(3)土地の合筆や建物の合併登記を申請する場合
(4)相続人が、遺産分割協議書に印鑑証明書を添付して相続登記を申請する場合
などがあります。
 これらのうち(1)から(3)までの場合は、登記申請をする時点で発行から3ヶ月以内の印鑑証明書が必要です。これは、申請意思が作成後、長期間経過するとなくなるかもしれないことや、取引の事実が長期間経過していると実際にあったものか不確実性が伴うとされているためです。
 (4)の場合は、遺産分割協議書が真正に成立したことを証明できればよいので、3ヶ月以内という有効期限としての制約はありません。
 その他に登記申請以外では、遺言の作成など公証役場に提出する印鑑証明書は6ケ月以内の期間となります。提出先により有効期間が異なりますので、その都度事前に確認しておくことよいでしょう。
06年10月13日 | Category: 相続の手続
Posted by: tanikaikei
06年10月06日

仲秋の名月

今日は十五夜です。札幌は曇りで残念ながら名月の観賞はできませんでした。月の物語では、子供の頃に竹取物語、かぐや姫の話を聞きましたし、子供たちにも読み聞かせたことがあります。

 かぐや姫のあらすじは、竹取の翁が山で竹のなかにいる幼子をみつけて、妻とふたりで大切に育てます。かぐや姫は、三ヶ月でうつくしい女性に成長します。
 噂を聞きつけた五人の貴公子が求婚しますが、かぐや姫はそれぞれの貴公子達に貴重な宝の品とされている品々を持ってくるように求めます。貴公子たちは、かぐや姫に求められた品々を探すことができず失敗に終わることで、かぐや姫は、求婚の一切を切り抜けることができました。
 ついで、かぐや姫への求婚話を聞きつけた帝にも求愛されますが、これも拒みました。帝との手紙のやりとりで心を慰め合う関係が三年の年月を数えましたが、かぐや姫は月の都へ帰えらなければならないことを知ります。
 中秋の名月の美しい八月十五夜、帝の命令で都中の武士たちが護衛しましたが、なすすべなくかぐや姫は昇天して行きました。悲しむ帝と翁には、形見に不死の薬と天の羽衣、手紙が残されましたが、帝は武士たちに残された物を不治の山ですべて燃やさせてしまいました。

 かぐや姫が月に昇天し、帝も翁も人々は最後かぐや姫のもとへ行くことになることでしょう。昇天日に輝く月の光は、残された者たちへの愛を与える光なのです。月命日には、月に昇天した人への愛情を感じたいものです。
06年10月06日 | Category: つれづれ日記
Posted by: tanikaikei
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