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印鑑証明書の有効期限について  
 相続があると、土地の名義変更や預預金の名義変更をすることになります。まず、遺産分割協議書の作成が必要となります。遺産分割協議書には、相続人の実印を押印します。
 実印とは市区町村の役所に印鑑届けのある印鑑のことですが、この届けを証明するものが印鑑証明書です。印鑑証明書の有効期限が問題になるのですが、相続の場合には、被相続人が亡くなられた後に発行されたものであれば、有効期限は関係ありません。
 
1.印鑑証明書とは
 印鑑証明書とは、個人の場合はお住まいの市区町村の役所に、法人の場合は管轄の登記所に、届け出ている印鑑の印影が真正なことを証明するための書類です。したがって、印鑑証明書の交付を受けるためには、予めその役所や登記所に印鑑を届け出ておく必要があります。この届け出た印鑑を通常、実印といいます。
 なお印鑑証明書が必要な場合というのは、大事なケースですから、他人が簡単に真似できてしまうような三文判などは実印とすべきではないでしょう。

2.不動産登記を法務局に申請する場合の印鑑証明書の有効期限
 不動産登記を法務局に申請する場合の印鑑証明書の有効期限を例にとります。
 印鑑証明書が必要となる場合は、
(1)所有権移転や所有権抹消などの登記申請をする場合
(2)融資を受けその不動産に抵当権の設定登記を申請する場合
(3)土地の合筆や建物の合併登記を申請する場合
(4)相続人が、遺産分割協議書に印鑑証明書を添付して相続登記を申請する場合
などがあります。
 これらのうち(1)から(3)までの場合は、登記申請をする時点で発行から3ヶ月以内の印鑑証明書が必要です。これは、申請意思が作成後、長期間経過するとなくなるかもしれないことや、取引の事実が長期間経過していると実際にあったものか不確実性が伴うとされているためです。
 (4)の場合は、遺産分割協議書が真正に成立したことを証明できればよいので、3ヶ月以内という有効期限としての制約はありません。
 その他に登記申請以外では、遺言の作成など公証役場に提出する印鑑証明書は6ケ月以内の期間となります。提出先により有効期間が異なりますので、その都度事前に確認しておくことよいでしょう。
06年10月13日 | Category: 相続の手続
Posted by: tanikaikei
06年10月06日

仲秋の名月

今日は十五夜です。札幌は曇りで残念ながら名月の観賞はできませんでした。月の物語では、子供の頃に竹取物語、かぐや姫の話を聞きましたし、子供たちにも読み聞かせたことがあります。

 かぐや姫のあらすじは、竹取の翁が山で竹のなかにいる幼子をみつけて、妻とふたりで大切に育てます。かぐや姫は、三ヶ月でうつくしい女性に成長します。
 噂を聞きつけた五人の貴公子が求婚しますが、かぐや姫はそれぞれの貴公子達に貴重な宝の品とされている品々を持ってくるように求めます。貴公子たちは、かぐや姫に求められた品々を探すことができず失敗に終わることで、かぐや姫は、求婚の一切を切り抜けることができました。
 ついで、かぐや姫への求婚話を聞きつけた帝にも求愛されますが、これも拒みました。帝との手紙のやりとりで心を慰め合う関係が三年の年月を数えましたが、かぐや姫は月の都へ帰えらなければならないことを知ります。
 中秋の名月の美しい八月十五夜、帝の命令で都中の武士たちが護衛しましたが、なすすべなくかぐや姫は昇天して行きました。悲しむ帝と翁には、形見に不死の薬と天の羽衣、手紙が残されましたが、帝は武士たちに残された物を不治の山ですべて燃やさせてしまいました。

 かぐや姫が月に昇天し、帝も翁も人々は最後かぐや姫のもとへ行くことになることでしょう。昇天日に輝く月の光は、残された者たちへの愛を与える光なのです。月命日には、月に昇天した人への愛情を感じたいものです。
06年10月06日 | Category: つれづれ日記
Posted by: tanikaikei