大学2年生の時、いわゆる宅建に合格した。
 一定期間は集中して勉強したが、合格するかどうかはわからないし、遊びたい時期でもあったため、麻雀等に明け暮れていた。
 友達の家に泊まり歩き自分のアパート(当時1万5千円。風呂無し、トイレ共同、4畳半、築20年以上経過しており、建付は悪く隙間が多いため風が吹くとカーテンが動く部屋、1階6部屋・2階6部屋の学生アパート・・・)に戻っていたら、宅建の合格通知が来ていた。
 「がんばればできるんだ」その時そう思い、まず遠方の両親に公衆電話から連絡した(部屋には大家の承諾がおりず電話はない)。
 その時に思ったのは、「遊びは大学2年までで、大学3年からは勉強しよう」、だった。
 何とか親に大学に行かせてもらった手前、「遊びもしたが勉強もした」とい言いたいし、なにか具体的なもので表現したい。
 大学というのは、自分を見つめ直し、将来の方向性を決める期間だと思っていたので、大学3年からは、本格的に、不動産鑑定士をめざしていこうと決意した。当時はバブルで、書店にはマンション等の転売成功例の本が山積みされていた。
 もう20年以上前の話である。