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『販売員も知らない医療保険の確率』永田宏著

素晴らしい本を見つけました。

普段書店での新しい書籍はチェックしているのですが(だいたいは大した中身ではないので立ち読みで済ませます。)、これは知りませんでした。

あまり書店に長く置かれていなかったのではないでしょうか。

2007年1月発行です。

内容は、医療保険の確率としていますが、ずばりこれからの医療制度から考えると医療保険に加入する意味が無いと、私が常々言っていることを、確率というデータで示してくれている本です。

「2006年の8月に『保険の裏ワザ』という小冊子を私が発行していましたので、私の方が先!」なんて心の狭いことは言いません。

本当の医療保険のことを書いてくれている本です。著者が医学博士であるのも説得力があります。

同じ内容を私が書いたとしてもそれほど説得力は無いですが、伝えたいことは一緒でした。

似たような名前の本で『医療保険に入ってはいけない!』という本はかなり有名で売れているようですが、『販売員も知らない医療保険の確率』の中身の5%も書かれていません。

『医療保険に入ってはいけない!』は内容と題名が違っています。著者は医療保険に入ってはいけないとは言っていません。公的な医療保険制度を理解した上で医療保険に入りなさいという中身ですので。

むしろ、『販売員も知らない医療保険の確率』の方が医療保険に入ってはいけないという意味だと思います。

ぜひ、ご一読を。読むのが面倒という方は私のホームページで『保険の裏ワザ』が無料でUPされていますのでそれを読むだけでも、簡単な主旨はわかると思います。

しかし、これだけの本がなぜ書店で並ぶほど売れていないのか・・・・。

それは、本当のことを言い過ぎているからでしょう。これがベストセラーにでもなったら生命保険のセールスの方が生活できなくなってしまいます。

それぐらいのインパクトがあります。

ただし、この本は今の医療保険は役に立たないので入らないで貯金した方がいいということまでは言っていますが、そこから先については触れていません。

この方の理論で言えば、確かにほとんどの医療保険は意味がありません。
ただし、この理論をとっていても、中には役に立つ医療保険や医療特約は存在しています。そこまでは著者はご存知ないのでしょうが(ご存知であってもその商品の宣伝になるからあえて書いていないのかもしれませんが)、多くの方に読んでいただきたい一冊です。

09年01月27日 | Category: General
Posted by: fplifewv
09年01月16日

共有土地の売却

去年の今頃、ある方の土地売却の案件で各士業に見積もりをお願いして頭を痛めていたことがありました。

【問題】
親子共有名義の土地を分割して片方だけを売却する。
残った土地は子どもの名義とする。
もっとも親子の金銭的負担が少ない方法はどれか。

とても単純なように思えますが、実はとても複雑。

まず土地家屋調査士に測量費用と分筆登記費用の見積もり。

司法書士に分筆による所有権移転登記の報酬と登録免許税の見積もり。

税理士に通常の所得税の確定申告と
譲渡の確定申告の見積もり。
相続時精算課税制度の確定申告の見積もり
更に不動産取得税の見積もり。

これだけならまだ簡単なのですが。まだ大物があります。

それが健康保険料。

親・子それぞれに負担に上限があるので、安易に共有のまま売却するよりも片方に集中した方がいいんですが、そのためには上記のような費用がかかる。

更に親の健康保険料を高くすると窓口での自己負担が1割から3割に増える。

高齢の親が大病を患う可能性は高いです。この自己負担で年間100万円くらい変わるかもしれません。

これらの費用をトータルしてどういう手段がもっとも安くなるか計算しています。

別に珍しいケースでは無いと思います。

ただ、こういう不動産の売却を依頼された不動産屋がここまで考えて売却方法を提案しているかどうか。

高いケースと安いケースでは100万円以上の差が出ていることを確認しています。更に医療費の窓口負担を考えると更に100万円の差。

不動産の売却の相談する人をきちんとすることで100万円以上の損になるか得になるかがわかれますよ。
   
09年01月16日 | Category: General
Posted by: fplifewv
09年01月13日

私は悪い不動産屋

『私は悪い不動産屋』大倉辰吾著

また、本の紹介です。これも私の好きな本です。

不動産屋さんが自らを悪いと言う。なんとも良識のある本です。

不動産業界はおかしなところで、法律よりも慣習が優先している。

明らかに法律違反なのに、ほとんど全ての不動産屋さんが同じような法律違反をしている。それが慣習となっている。

それを正そうと言う動きもほとんどない業界。

そんなことをして、不動産屋が不利になるようなことをしたら、同業から不動産の紹介をしてもらえなくなります。

不動産屋は業界のネットワークが大事ですから、そのネットワークを壊すようなことはなかなかできない。

不動産屋がネットワークから外れたら、仕事になりませんから。

おまけに不動産に関しては消費者はかなり無知の状態。これが悪い不動産屋の活躍にも貢献しています。

良く、私に『不動産屋をやったら?』と言ってくれる方がいます。

確かに私の仕事の内容から、不動産屋をすれば儲かるかもしれません。しかし、法律違反とわかっていても、不動産屋をやる以上その慣習にしたがって、消費者に対して嘘をつくのが心苦しいので、現時点では不動産をやるつもりはありません。

将来、悪しき慣習を正そうという業界の流れや法律改正が起きたら考えますが。

今は不動産屋と消費者の間に立って、消費者が不動産で被害に合わないように正しい知識を消費者に教えることにしています。

特に買い手に対しては、買う気をなくさせるような物件の不利なところは言いません。
※法律上定められていることは重要事項説明で言うかもしれませんが、そうでないことは言いません。

例 バス便は本数がほとんどない。
  朝夕は渋滞で車が動かない。排気ガスがいっぱい。(見学に行く土日は空いているので渋滞に気付いてない。)
  昔、首切りの処刑場だった
など。

この本の著者は、こんな悪い不動産屋のテクニックを紹介しています。

●高い査定で調子に乗せる
●ケチをつけて売価を下げる
●欠陥住宅を高く買わせる
●クズ地を押し付ける
●敷金を返さない
●申し込み金をふんだくる

ぜひ、ご参考に。

09年01月13日 | Category: General
Posted by: fplifewv
マイホームや不動産、保険などのやり手営業マンに共通していること。

聞き上手であり、話し上手。

特に後者。見込み客が気が強くなくて素人と思えばドンドン話します。

お客様が「○○は大丈夫ですか?」と質問されても、堂々と「大丈夫です!」といいます。

しかし、購入後に大丈夫でないことがわかってクレームを言ったとしても営業マンは

「そんなことは言っていない。」
「言ったなんて証拠は無いでしょう。」
「大丈夫だろうということで断言していません。」

など言います。

営業マンのことを信じて、何千万円もの契約をしても消費者は泣き寝入りです。

よくある営業マンの嘘

マンション業者
「上下階・隣の音は絶対もれません聞こえません!」

→低音・高音など音域によっては無理。また窓を開ければ聞こえる。
昼間は気にならなくても寝る時には気になる。

マイホーム業者の嘘
「坪○○万円です!」

→外溝工事や給排水など別途工事が入っていない。
吹き抜け部分などが面積に入っている。
めちゃくちゃ安っぽい設備を使っているため、施主の要望でグレードアップの追加費用がかかるなど。


私は消費者側で相談に応じていますので上記のようなことを多数目にします。

業者の話だけを信用して契約しては決していけません。せめて証拠を残してください。
09年01月12日 | Category: General
Posted by: fplifewv
ガン保険ならアメリカンファミリーというイメージも強いガン保険のパイオニア。

※上記会社の商品が悪いということではありません。あくまで、ある代理店が提案している保険商品が加入者のニーズに合っていなくて私のところに相談に来られる方が多いということです。


ガン保険に特約として医療保険をつけて提案するケースが多いです。

その医療保険の特約が問題。ガン保険は終身保険料が上がらないタイプでも、医療保険は10年ごとに更新するタイプ。

保険料の上昇に驚かれるケースがあります。

そして、ガン保険の保障。ガン診断給付金は再発は対象外です。
はっきりそう書いてあればいいのですが、

約款等には『初めてガンになったとき』と書いてあります。つまり再発は対象外。

そして、上皮内ガンの場合は10分の1しか支払われないことを知らない方も多いようです。
※特約をつければ別。

さらにアフラックは商品改訂がとても頻繁に行われます。そのため代理店が当初お客様に契約いただいた保険の内容がわからなくなってしまうという弊害もあるようです。

後日、代理店に保険内容の説明を求めたところ、最近の商品では対象になっているものについて代理店が説明してしまい、その方が契約している商品では本当は対象でないことも。


保険料の総額を計算してみると、生涯で1度ガンになれば元がとれるような計算になることが多いです。

つまり、生涯で2度以上ガンになってやっと保険に入っていて良かったと思う保険の場合も多いようです。

前述したように診断給付金は1度しか受取れないことを考えると???という提案のケースもあります。
09年01月07日 | Category: General
Posted by: fplifewv