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毎日毎日、様々な相談に応じています。

ほとんどの方は、相談後とても晴れやかな顔で帰っていかれます。

「あれこれ悩むよりプロに聞いた方がハッキリするし、納得できますね。」

私は相談後はヘトヘトですが、このように喜んでもらうとやりがいを感じます。

しかし、私もほとんど力になれない相談もあります。

それは、マイホームを購入して失敗して後悔している方。

住宅ローンの返済が大変であちこちから借金をしてしまっていると手がつけられません。

借換えをすることができればいいのですが、給料が下がって、年収の10倍以上の住宅ローン残高が残っている。

そんな状態では借換もできません。

また、毎月1件くらいあるのが、2世帯住宅で後悔しているお嫁さんの相談。

嫁・姑問題は根深いものがあります。

しかし、これもいったん2世帯住宅で住んでしまうとほとんどのケースでやりなおしはききません。
できても多額のお金がかかる上に、いったん壊れた家族関係は元に戻りません。

電話口で泣き声になったり、目の前で涙を流されるのをみるのは大変つらいです。

「だって、こんなことになるなんてわからなかったんですよ。素人の私は知らないですよ。○○ハウスさんは一言も言ってくれませんでした。なぜ、私がこんなつらい思いを生涯していかなければいけないの。死んでしまいたい。」

なんとかしたくとも家族の協力やある程度の資金がなければできないことはできません。

厳しいようですが、後悔先に立たずです。
マイホームは本当にしっかり考えて買ってください。
マイホームも保険もほとんどのケースは消費者は売り手に相談します。

その相談は基本的に利益目的です。

こんなことがあります。

マイホームを購入したいとハウスメーカーの人に相談します。

住宅ローンを組まなくてはいけないので、住宅ローンの審査をハウスメーカーを通しておこなうことがあります。

結構、住所氏名と重要なところだけ書いて、いくら借りてどんな返済方法をするのかを空欄にして業者に書類を渡してしまうことがあります。

一見、面倒な書類書きを代わりにやってくれるので親切に思ってしまいますが、これには裏があります。

空欄にしておいて、ローンを借りられる金額の上限いっぱいで審査を通すためです。

予算的には3000万円のローンのつもりが、業者が4000万円で書類を作成して、審査が通ります。
(これは私文書偽造にならないのか疑問ですが)

すると業者は予算オーバーの金額で見積もりを作って、「高いけれどいいものです。」とセールスします。

売り手はやはり高いものを売って売上を伸ばしたいと思います。空欄にするのは親切でもなんでもないのです。

すると消費者はだんだんと予算オーバーしてもなんとなく高い方が良いように思ってきます。

しかも返済方法について、月払いを少なくしてボーナス時を高くして今の家賃と変わらないように見せかけたり、変動金利で金利を安く見せたり(いずれ高くなります。)。

このようなことで、購入後数年後に自己破産している方がどのくらいいるのか・・・・。

違和感を感じたらすぐご相談ください。
先週は怒涛のようにマイホーム相談がありました。

1週間で15組。(今週以降も予約が・・・。)

一組あたり2〜3時間です。

その2〜3時間はとても集中しています。相談者の一生涯で一度であろう大きな買い物です。決して後悔して欲しくありません。

私のところへ相談してくれた方はなおさらです。

そのため、毎日神経がヘトヘトです。
その上、相談を受けた後すぐに各地にとんで物件チェックもしますので体力的にもヘトヘトです。

でも、相談者の幸せのためですのでガンバリます!!

しかし、せっかく私のところに相談にいらっしゃっても、すでにマイホーム業者に問い合わせたり、相談していた場合、私はとてももどかしくなります。

結構、物件の現地を見てみると「おや?」と思うことがあります。普通の方は感じ取れないほんのわずかな違和感です。

その違和感の原因を追究していくと、結構とんでもない事実がわかります。

しかし、それを相談者に教えることができないのがもどかしいのです。

なぜか、先に相談していたマイホーム業者の営業妨害になるから。(昔嫌がらせを受けたことがあります。「余計なことを教えやがって。」)

宅建業者であれば、重要事項説明が義務づけられています。

しかし、重要事項説明が義務づけられていないが、普通の消費者にとっては嫌悪な事項があります。

たとえば、

活断層が真下を通っている。

外壁塗り替えのために、覆いがされて何かわからないビルが近くにあるが、実はラブホテル。(契約後にわかっても手遅れ。)

などです。

重要事項説明に該当するようなことであれば、お教えしてもいいのですが、ハッキリ重要事項といえないことだと難しいです。

「今はわからないが、100%購入後数ヶ月以内にはわかる嫌悪事項がある。それを知ったら相談者は後悔するだろうな・・・。金額にしたら数百万円の損害かも。でも、それを私が教えることはできない・・・。」
と葛藤しています。

嫌悪事項があっても、気づかないで済む(活断層など)ことなら、まだいいですが、購入後に100%気づくこと
を教えられないのはとても、もどかしいです。

マイホーム業者が本当に良い方であれば、重要事項に該当しない嫌悪事項でも教えてくれると思いますが、マイホーム業者も営利企業。

その物件が売れないことには売上は挙がりません。
(私は売れようが売れまいが関係なく相談料をいただいておりますので、買わない方がよい場合そのようにハッキリ言えます。)

わざと知っていて教えないか、良心が痛まないように余計なことは調べていないのか・・・。どうして多くのマイホーム業者はそんなことが平気でできるのか、とても不思議です。


マイホームを考えている方、安易にマイホーム業者に問い合わせないでください。




私が行っているマイホーム購入サポートには土地や建物探し、現地調査があります。

不動産屋経由で手にした情報を元に、土日しか時間が取れない相談者に代わって、現地をみてきます。

ネットやチラシからではわからないような悪い条件は現地に行かないとわかりません。

それに一般の方では悪い条件に気づかないこともあるのでプロがチェックして最低限大丈夫そうなものだけを選んで、その方の都合のよい日(たいてい土日)に実際に見てもらいます。

こうすることによって、相談者は時間の節約とある程度のレベル以上の物件だけを見ることができます。

現地調査の結果残るのは20%くらいです。ネット(レインズ=業者間の情報交換のサイト)情報からなんとなく大丈夫そうなところを選ぶだけでも100件の中で10件くらいしか現地調査すべきものは見つかりません。

さらにその10件を現地調査しても相談者に見せても良さそうなものは2件くらいしか残りません。

結構たいへんな業務ですが、一生で一度の買い物をする相談者のためには必要なことです。

さて、その物件調査をしていると目的の物件の近くにも売物件の看板が出ていることがよくあります。

しかし、その売り物件はレインズには登録されていません。

法的な登録義務があるかどうかは別として、売主にとってはより多くの方に見てもらって早く・高く売れるのがよいはずなのに、その仲介を受注した不動産業者は自分のところで成約させて、売上を多くしたいためにその登録をしていません。

売主のことを大事に思えば、レインズに登録すべきなのですが、自分の利益を優先して、レインズに登録しない業者が多過ぎます!!

売主はこのこと知っているのか・・・・。

もしも売り物件を持っているがなかなか売れない方はどうぞご相談ください。