先日失敗というか自分の無力さを感じました。

ある方の住宅ローンなのですが、様々な事情でちょっと普通のやり方では難しかったので、色々と工夫をしてなんとか事前審査をクリアしました。

それで、土地の契約・建物の請負契約を結び本申し込みをしました。

普通の住宅ローンであれば、事前審査をクリアすれば本審査もクリアするのですが、ちょっと難しいケースなので本審査で落ちる可能性や、追加条件があるのではないかと不安でした。

建物の確認申請の許可もおりて必要資料はすべてそろい銀行からのOKの返事待ちだったのですが、なかなか返事がきませんでした。2日に一度くらい私から金融機関に電話をして「大丈夫ですか?何か問題ありませんか?」と確認をしていました。

金融機関の担当者は

「大丈夫ですよ。」

と言っていましたのでそれ以上は追求しようがありません。

まだ最終のOKは出なかったのですが、金融機関の担当者は金銭消費貸借契約の日程を決めて相談者に準備してもらっていました。

金銭消費貸借契約の日の前日にも金融機関に確認したところ
「明日の午前中にはOKもらえますから大丈夫ですよ」
とのこと。

私もどうしようもないので後はまかせるしかありませんでした。

しかし、その日の夕方になって金融機関の担当者から電話が

「今日になって追加条件が出たので、本日金銭消費貸借契約ができず延期することにしました。」

とのこと。

私はびっくりして、その追加条件について聞きました。

しかし、その追加条件はたいしたことではなく私(総合的なFP)であれば簡単に対処できる内容でした。
銀行の担当者は、専門分野以外は疎いですから、対処法を知らなかったのです。

どうして、私に報告せずに相談者に延期ということで話を進めてしまったのか・・。私に最初に金融機関の担当者が連絡してくれれば対処方法を教えてあげられたのに・・・。そうすれば予定通り契約できたのに・・・。

結局、契約日が伸びたために、土地の売買契約書に記載してあった代金決済期日までに住宅ローンが借りられない事態になりました。

幸い、土地探しや業者との交渉についても私が関与していたので代金決済期日を延ばしてもらうことができました。

建物を建てる業者についても同じです。着工日がずれると職人さんの手配や重機の手配もずれます。

一つ間違えれば違約金が発生するようなことも考えられます。

一応被害は小さくすみましたが、どんなに私が非常事態予測を感じても金融機関が動かなければどうにもならないことを感じる出来事でした。