<アーバンエステート>元会長ら取り調べ 詐欺容疑
毎日新聞 1月4日(火)15時0分配信

完成の見通しのない住宅建築工事を請け負い、代金をだまし取ったとして、埼玉県警は4日午前、注文住宅販売会社「アーバンエステート」(埼玉県川口市、破産手続き中)の元会長(61)、元社長(47)ら数人に任意同行を求めた。詐欺容疑で取り調べ、容疑が固まり次第、逮捕する。被害は東京、千葉、埼玉など1都8県に及び、県警は、破綻隠しによる大がかりな前払い金詐取の全容解明を進める

捜査関係者によると、経営陣らは、同社が破綻状態に陥っているのを隠して、住宅建築を依頼してきた顧客から前払い金名目で現金を詐取した疑いがあるとされる。

一方、同社の顧客24人は09年7月、元会長ら同社役員と従業員に対し、前払い金など約2億2200万円の損害賠償を求め、さいたま地裁に提訴している。被害対策弁護団によると、首都圏を中心に1都8県約500世帯が、工事の前払い金として約35億円を支払ったまま、住宅を建てられていないという。同社の創業者で実質的経営者とされる元会長の代理人弁護士は「話せることがない」としている。

◇売上高5年で10倍

民間信用調査会社によると、同社は02年9月に設立。低価格ながら60年保証をうたった「一生涯の家」シリーズを売り出し、テレビCMなどで業績を伸ばした。埼玉県を中心に関東周辺1都7県に41支店を構え、年間売上高は03年の約8億円から5年後の08年には約80億円と10倍に急増した。しかし、過大な広告費や急速な事業拡大などから資金繰りが悪化し、09年3月24日、東京地裁に民事再生手続き開始を申請したが却下され、同30日に自己破産を申し立てた。

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新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年早々ですが、痛ましい話題です。

何度かお伝えしていた注文住宅業者が前金でお金を受け取っていながらも家を建てないで破たんする。

経営悪化が原因としてなかなか刑事事件にはならないのですが今回のアーバンエステートは詐欺容疑とのこと。

どのあたりまで詐欺容疑を固めてくるかわかりませんが、家を注文した方にとってはお金は払ったが家が建たない。経営者が逮捕されることよりも払ったお金が戻ってくるか家が早く建たないかの方が気がかりでしょう。

もうすぐ2年経ちますが被害にあった方たちの心情を思うといたたまれません。

最近になってテレビなどでコメンテーターや住宅コンサルタントが「ちゃんと経営状況を知らないで契約してはいけません」と社会問題になってから言っているのを見るとあまり気持ちよくありません。

私は社会問題になるずっと前から県庁などへ通って住宅業者の経営状況調べて警鐘を鳴らしていました。
そのための小冊子も自らお金を出して製作して配布していました。

実際にそのような被害にあった方を助けるために住宅業者の状況を調べたり、県庁や法務局へ行って解決策を模索したりしてきました。
※お金は数百万円損はしましたが無事建物は出来上がりました。

できることなら、その頃から書籍出版や全国ネットで出演などして警鐘を鳴らせればよかったと悔やまれます。
しかし、私にはそのような力が無いのも事実。

「正義なき力が無力であるのと同時に 力なき正義もまた無力なのですよ」

これは、マンガジャンプコミックスの『ダイの大冒険』の中で使われた言葉で私の好きな言葉の一つです。

どんなに被害防止を叫ぶ正義を持っていてもそれを伝える力が無ければ無力。

今年は私、出版などを通して、全国に正しいことを伝える力をつけたいとの目標を立てました。