最近、家計の資金繰りの相談が多い。バブル期までは年収からみて返済計画に疑問があっても、年々給与のベースアップがあり、返済の原資が得られていましたので、相談が無かったのです。最近は、給与の増加はなく減少傾向にあります。折角手に入れたマイホームを半値以下で手放し、残りの住宅ローンを支払っている方が出てきています。

(ライフプランの見直し)

 長野では、2,500万円程度までにマイホーム平均価格が下がっています。返済資金・生活費・教育費などのバランスを考えないと将来家計破綻の可能性があるためであります。今やマネー知識の有無が家族の幸せに大きな影響を与える時代であります。

(持ち家は負担)

 持ち家は取得税・固定資産税・郊外であればマイカー維持費・自治会費など毎年の負担金額があります。子供の成長期には部屋が必要でありましたが、それも数年で「開かずの間」か「納戸」になってしまう。家族構成の変化に対応しない。アメリカのように生活スタイルの変化に応じて、住まいを変えていく時代ではないでしょうか。

(田舎で生活するシニア世代)

 田舎では、大きな家(元農家)戻ってこない子供家族をじっと待っている老人世帯が増えています。立て直せば快適な生活が得られるのに、ご自身には住宅建築資金がなく、遠くにいる総領も判断を思案しかねている中途半端な状態にあります。ご先祖代々の家を守ることに意義がありますが、町並み保存なら守るべき財産でありますが、それ以外は何とかならないかと考えてしまいます。

(不動産の流動化を願う)

 家と土地が絶対的な希少価値ではく、生活スタイルの変化に応じて、住み替えることが当たり前になれば、体が楽で維持管理負担が少なくない「終の住み家」が得られるのではないか。



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