日曜日の午後、松本で樋口恵子東京家政大学名誉教授の講演会に参加しました。先生は「老い方の上手な人下手な人」「生き方上手は老い方上手」「男と女の老友学」との著書があり、NPO法人シニアの会の運営に参考とさせて頂くことと、最近の殺傷事件の親子関係を理解するヒントを得たかったのが受講の動機でした。


(豊かな社会では子供が自立しにくい、自立の時期をどうする)

 平均寿命は50年であった昔は、親は自分の生きている間に、男の子は徴兵の新兵いじり、女の子は二十歳前に嫁ぎ先での嫁いじりに耐えられるよう自立を促す教育を行わなければならなかった。今豊かな時代になり、平気寿命80才を超える親には、昔のような子に自立を促す動機が希薄になっている。密着した親子関係を決別させる社会的システムとして、成人式・大学卒業・結婚時に社会的自立できる「しつけ」を行わなければならない。


(人生百年社会 欧米流の別居で生きる術)

 長寿社会の親子関係、昔の嫁は嫁いで15年から20年で姑が亡くなり、家の主になれたが、今は60十才になっても嫁の立場から抜け出せない、長女・長男時代では同時多発介護の可能性がある。そこでは一定の距離感(別居)がなければ長い付き合いは出来ないとのことでありました。今を生き抜くには、近くに住む子供の世話になり、介護制度を利用し、病気になれば病院に依存して生きるなど、自分の身を守るのは自分自身であるとの意志を強く持つことと教えて頂きました。




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