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07年06月30日

洗面化粧台の高さ

洗面化粧台の洗面する高さを気にした事が有りますか?
ある時、小さいお子さんがいらっしゃるお母様から、子供に手を洗わせ
る時腕まくりをして洗わせるのだけれどいつも洋服を濡らすのよねとい
うお話がありました。

一緒に調べてみると化粧台の高さは75?程なので子供にとっては肘か
ら手先までの角度が水平より上になっていました。

そのため顔を洗い終わると手についた水が腕を伝って洋服を濡らす事に
なっているのだという事が判ったのです。対応策として子供用に台を作
りそれに乗って顔を洗ったら服を濡らす事は無くなりました。

今では洗面台の高さを75?と80?と選べるメーカーも出てきました
ので化粧台の高さを腰に負担を掛けない為に高くする方も居ますが、
今度は大人が服を濡らす事になるかもしれません。
07年06月30日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年06月27日

いたちごっこ

現在は住宅を建てようとする時に換気量の計算が義務付けされています。
換気計算自体は以前も有ったのですが以前の計算は窓を開けると換気が
出来るという考え方の計算ですが現在の計算は窓を閉めた状態での計算
です。

これは開口部にサッシなどを使う事が一般化して建物の機密性能が良く
なった為にシックハウス症候群などが顕在化したのが元になっています。
そして断熱性能を高くして窓を閉めた状態にして生活を送ると今度は結
露が起こって、単に窓を開けただけでは換気が十分に行えない事にも成
りました。結局ある程度隙間を開けないといけない事になってしまった
のです。

今は機械換気を行って各居室に空気取り入れ口を設けて排気の機械を設
置していますから、2時間に1回以上家の中の空気がそっくり入れ替わ
らないといけない計算をしますから。冬に寝室が寒いなどの事も出てき
ています。寒いとか音がするなどと言って機械を止めないで下さい。
自分の体の事を考えてください。計画段階からどのような機械を採用し
たらよいのか良く相談をして家造りをする事が求められています。
07年06月27日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年06月26日

動線という考え方

動線を考えて計画をする。この言葉を良く聞きますね。
皆さんもご存知だと思います。人の動きを考えて計画をする。
この考えの元になったのは1916年に三角錫子が提案した「動作経済」
と言う家事労働のムダを省く考え方です。

その頃はガスの普及もそれ程でなく、冷蔵庫などは無いし、今のように
流しの横にガス台も無い状態でした。女性の家事労働は大変な物だった
のです。ましてや現在のように夫が食事の手伝いをするなど殆ど無かっ
た時代です。

そこで女性の地位向上も合わせて動線を短くする考えを示したと言う事
です。現在では設計の要望の1つに動線を短くして欲しい、と言われる
程に動線という言葉が身近になりました。
07年06月26日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年06月23日

シックハウス

シックハウス対策の為、建築基準法の改正が平成15年に施工されて4年
経ちました。建築に使用する材料から科学物質の放散量を規制したり
室内換気を計画的に行う事などが改正の内容です。

しかしこの内容にを正確に理解している人は少ないのではないでしょう
か?改正前はマスコミも挙って報道していましたが現在ではその検証を
報道している番組を見た事がありません。本当に効果があったのかの検
証結果を知りたい所です。

改正前に科学物質過敏症が言われ建材や工事中に使用される科学物質の
中からホルムアルデヒドとクロルピリホスが規制の対象になりましたが
科学物質の放散はこの物質だけで無い事は皆さんがご存知の通りです。

どのような場合でも完全な物は無いのですが、検証結果が或いは検証の
経過などが判らないままですので、自分が意識を持つ事によって予防で
きるのだと思います。皆さんに知っておかなければいけない事は科学物
質の放散は建築建材からだけでは無い事です。家具や防虫剤、香水、化
粧品、洗剤など生活の色々な物が影響すると言われているので建物全体
を考える事が必要だと言う事です。

あまり神経質になってもいけませんが、情報を正確に知っておく事が安
心に繋がる事だと考えます。
厚生労働省から居住環境中の揮発性有機化合物の全国実態調査も出され
ていますので参考にして下さい。


居住環境中の揮発性有機化合物の全国実態調査
07年06月23日 | Category: 雑感
Posted by: shimasekkei
07年06月22日

外構工事

家を作る事を考える時皆さんは外構工事の重要度は何番目ですか?
私が経験した範囲では多くの方は最後の方に位置しています。そして
外構工事の内容を伺うと道路側に門扉と表札とインターフォンに
郵便受け、そして塀という物です。

植栽を考える方は少ない様です。家は土地の上に単体で存在している姿
は美しいでしょうか?家と緑(植栽)が有りお互いに影響が有りそれが
隣家にも続いている姿は日本の気候風土に合った姿だと思いますが
如何でしょう?住宅の計画をする時外構工事を後から考えるのではなく
建物と同時に進める事をお勧めします。

そうすると外構工事費の配分が決まり無理の無い予算組みが出来ると考
えます。間違っても建物予算の何パーセントを予算として置くなどと言
う事が無いようにしたほうが良いです。
07年06月22日 | Category: General
Posted by: shimasekkei
07年06月21日

敷地形状

現在、住宅の計画をしているのですが、計画をするのに模型を制作して
検討します。まずは敷地の模型を作ってからになりますが、写真がこの
敷地の模型です。この敷地にどのような建物が良いか色々と検討してから
プレゼンテーションの資料を作成します。実際は与条件を考え近隣との
関係や街並み風景などを見ている時に大体のイメージが浮かんで来るので
まずはその形の検討から入ります。それから調整が入り形がまとまって
最終決定となります。


07年06月21日 | Category: General
Posted by: shimasekkei
07年06月20日

住環境を知る

マンションの建設反対はよく聞く話ですが、そのエネルギーは大変な事
だと感じます。毎週のように反対住民が集まり説明会を求めたり、地元
選出の議員に働きかけたり、工事が始まると危険である事の証明をする
為にビデオカメラを自宅に設置して交通量を撮影したりしているのを見
る事も有ります。
ご自分の時間を割いてマンション建設に反対して今迄の住環境を何とか
して守りたいとしているわけです。しかしその労力に対する見返りは
少ないのが現状ではないでしょうか?

そのようになる前から自分が住んでいるところの用途地域や高さ制限が
あるのか知っておき、今有る住環境がどうあるべきかを考えておいた方
が良いのではないでしょうか?

現在はインターネットでアクセスすると用途地域など判る役所も増えて
きました。事が起きてから動く労力は起きる前と比べ物にならない程です。
参考までに東京都で公開している都市計画図はこちらです。

http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/service_it/index.html
東京都以外の方はご自分の住んでいる役所にアクセスして調べてください。
又、インターネットで公開していない役所では、役所の都市計画課に電話
をして、調べたい住所を告げると教えてくれます。教えてくれた内容が
よく理解できなければ、その疑問に答えてくれるネットサービスも有るの
で教えてもらう事も出来ますのでぜひお試しください。

07年06月20日 | Category: General
Posted by: shimasekkei
07年06月19日

よしず

夏の風物詩の1つに”よしず”が有りますが、最近見かける事が少なく
なりました。

夏を涼しく過ごそうとする先人の知恵ですが、エアコンの普及でよしず
の世話にならなくても涼しくなるので必要がなくなって来たのでしょう、
そのおかげで人が密集する都会ではヒートアイランド現象が起きて熱風
が吹き、窓を開けていられないようになり、最近の住宅では気密度が高
くなった為にシックハウス対策に室内の換気を換気扇で行わなくてはい
けないように法律で定められ(隙間が有る住宅ではその必要は有りませ
ん。)機械に世話にならなければいけなくなる循環の中で省エネルギー
を叫ばれながら解決策が見つからない現状です。

設計をする上で関東地方であれば夏の風は東南からの風である事を踏ま
えての風の通りを考えて設計するのですが実際に住み始めて窓を開放し
て風を感じながら生活している事などの話を伺った時など嬉しい気持に
なります。

07年06月19日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年06月18日

改正建築基準法

あちこちの建築に関するブログで今度の6月20日から建築基準法の
改正が始まり、建築確認申請の審査の流れが今までとは変わる事が書か
れているので知っている方もいると思います。その事は建築を職業とし
ている人の問題であって、建築に素人の自分たちには関係ないと思って
いる人もいるのではないでしょうか?

しかし、そんな事は有りません。住宅の設計打合せをしている時にしば
しば聞かれる言葉に、「図面や画ではでは判らないので、ある程度出来
てから判断したい。」と言う事がありますが、今度の確認申請の厳格化
によってこの事が大きく影響してきます。

今までは軽微な変更として書類上もそのように行う事が出来ましたが、
これからは計画変更申請として追加で申請を出さなければならない事も
起きてくる事も考えられ、変更が許されない可能性も有ると言う事にな
ります。

設計段階での打合せが今迄以上に重要となり、判らない事はそのままに
しないで工事が入る前に解決しておかないとお金や時間が余計に掛かる
ので注意が必要です。

国土交通省
「平成19年6月20日施行の改正建築基準法等について」のHP

http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/h18_kaisei.html
07年06月18日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年06月17日

システムキッチン

いつの世でも家に欠かせない物に台所があり家族の食事を作る家の中で
最も大事な所です。キッチンセットもここ30年の間に色々と変化して
来ました。

昔のキッチンセットと言えば流し台とガス台置場のセットで流し台の高
さは80?と言うのが一般的でした。ガスコンロは後から別に買い求め
てガス会社などがセットしていました。
その後外国製品のシステムキッチンが取り入れられ、日本的な感覚で本
来のシステムキッチンの簡易版が出てきました。流し台の長さが決めら
れていて流しの種類がホーローやステンレス、1層式や2層式などを選
ぶ方法でした。1時期は2層式の流し台が流行しましたが元来流しにお
湯を貯めて食器を洗う習慣が無かったためか流行も長続きしなく、
ホーローの流しは物を落とした時などに傷が付いてそこから錆びて来たり、
ホーローは硬いため食器などを落とした時に割れ安いなどで、衰退して
行きました。

現在のシステムキッチンと謳っている機器はより細かく選択できて自分
の好みに合わせられる物が多くなって来ましたので目的を明確にすれば
ジュヤストフィットするキッチンセットを作り上げる事も出来る様にな
りました。

07年06月17日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年06月16日

玄関ドア(2)

いつの頃からか玄関ドアの高さが高いのが一般化して来ました。今
ハウスメーカーなどで建てた家や建売住宅の玄関ドアの高さは2.3m程の
物が主流です。又デザインも豊富で選択できる幅が広いので選ぶ方には
都合が良いです。但し建売住宅など、供給側の理由を考えると、見える
所を豪華に演出して費用対効果を狙っているので買う時に見極めないと
買ってから失敗したなどと思う事になってしまいますのでご注意を。

家を買おうと思って建売住宅などを探している時などついつい目に付く
玄関ドアやキッチンセットなどに目に行きがちですし、パンフレットも
設備や外観の特徴などを謳っていて惑わされる事になりますので、選ぶ
側の力量が問われている事になるでしょう。
07年06月16日 | Category: 雑感
Posted by: shimasekkei
07年06月15日

壁量計算

木造2階建ての建物では細かい構造計算が義務付けられていなくて
簡易計算法で済まされる場合が多いですが、私の所では柱の一本一本に
掛かる力を計算して適切な金物を柱夫々に取り付ける設計をしています
そしてその計算書が写真の物です。およそ40ページになります。
この計算を終えてから設計のまとめに入って行くと同時に役所に確認の
申請を行います。


07年06月15日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年06月14日

プレファブ住宅

プレハブ住宅と一般で使われていますが正確にはプレファブ住宅で
そのプレファブもプレファブリケーション(prefabrication)の略語に
なっています。

などとちょっと薀蓄でしたが元々建築生産の工業化が始まりと言われて
いて1960年代以降に開発された物が流通し始めた物を指しているのが多
いです。最初はプレハブ住宅と言えば安っぽい家との印象が持たれてい
ましたが現在ではプレハブと呼ぶ事を避けてか鉄骨系住宅とか木質系住
宅と呼ぶようになっているようです。

どの工法を選択しても最初から現場で一から作ることは無くて有る程度
工場で作ってくる事を考えると皆プレファブ工法と言えるのかも知れま
せん。

それでも基礎はそうは行かないだろうと言われますが基礎に入れる鉄筋
は工場である程度組まれた物を使用し型枠は鋼製型枠などを使用して汎
用性を高めている例もよく目にします。今ではプレハブか在来工法かの
区分けは無意味になっているようです。
07年06月14日 | Category: General
Posted by: shimasekkei
これから暑くなり夏が始まるという感じですが皆さんは如何ですか?
暑くなればやはりエアコンが大活躍になります。そこで
エアコンの室外機を置く場所ですが隣の家の事を考慮して置くのですが
最初から綿密に取り組まないと後で近隣ともめる事になってしまいます。

室内側から考えるとエアコンが付けられる位置は家具など配置をして
限られてくるし室外機の取り付け位置も限られてきます。エアコンの
室外機の風の吹き出しの前に物がこないようにしないとエアコンが効か
なくなるし故障の原因にもなります。苦労して決定した位置が隣の窓の
所だったり、音に神経質の方だったりすると紛争になってしまいます。
どうしてもデザインや内装に神経が行ってしまいがちですが設備との
バランスが大事です。

07年06月13日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年06月12日

玄関タイル

玄関の土間の仕上にタイルを選択する事が多いです。従来型の日本建築
などですと、細かい石をセメントと一緒に塗ってセメントが乾かない間
に表面のセメントをブラシなどで洗い落とす、「大磯洗い出し」という
仕上も有ります。

仕上タイルを選ぶ時ですが、高級感を望む方はタイルの大きさが大きい
物を選びますが小さいお子さんがいる時は気を付けて下さい。
雨や土間を洗った時に土間が濡れている時に滑りやすいので、子供の足
より大きいタイルを選ぶと滑って転ぶ危険性が大きくなります。
300x300のタイルを選んだ時、大人であれば女性の場合22〜23cm程の
足であると7〜8cm滑ると目地に掛かって止まりますが子供の足だと
足の倍程滑りますので体制が崩れやすくなり転ぶケースがあります。
選ぶ時はその事も考えて選んでください。

07年06月12日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
建物の手入れをしないメンテナンスフリーと言う言葉が有ります。
自分が住んでいる建物の手入れをする事が嫌がられているからでしょうか
或いは、そのような陰の声をいち早く察知してメーカー側から提案して
いるからでしょうか?

家に手を掛けて行く事はその家に対する思いが増して行く事に繋がって
良いことだと思いますが如何ですか?

どんな物に対してもそうだと思いますが、愛情があれば手を掛けるし
手を掛ける事によって愛情が増しその物を大事にすると思っています。
メンテナンスフリーで100年持つ住宅なんてどんな住宅なんでしょう
現存している昔に建てられた住宅は日々の手入れが現在に繋がっている
事だろうと思います。人が住まなくなった住宅はあっという間に老朽化
してしまう事がその証明でしょう。やはり家は手入れをして欲しいです。
07年06月11日 | Category: 雑感
Posted by: shimasekkei
07年06月09日

カーテン

住む人がインテリアを考える時、最初に思い付くのがカーテンが多い
のではないでしょうか?

現在では日本のメーカーも種類が豊富になって自分に合った物を見つけ
る事もそれ程苦労しなくても良いようになりました。
元来カーテンの目的は遮光をする事なのですが、多くの方は生地の柄選
びに熱中して全体の事がおざなりになる傾向が見れます。
寝室であればベッドカバーや布団の生地、或いは椅子の座面や背もたれ
の材質やデザインなどを総合して決めなくてはいけません。

カーテンレールとの関係も大事です。カーテンボックスは飾りで付いて
いるのではなく外からの光が漏れないようになっている為なのです。
カーテンを選ぶ事だけでも色々な事がありますので総合して考えて選択
すると、より自分の空間になってくると思います。
07年06月09日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei
07年06月01日

長い釘

長い釘でしょう?
この釘は外張り断熱等に使う釘です、御覧の通りねじ部分が構造等の柱
に取り付き後の部分は断熱材の部分になります。と言う事は釘の先だけ
構造体についていて大部分が埋まっていない状態なのです。
モルタルを塗って吹き付けたり、タイルを張ったりして外壁を仕上ます
が、仕上材が重くなると釘の先端に多くの力が掛かり釘が曲がってくる
可能性も考え、地震などで家が揺れる時、釣竿の先端のように揺れる元
と先では揺れる大きさが違ってくるので、そのことも考えて外壁を仕上
ないといけません。外断熱を考える時に必要な事です。

07年06月01日 | Category: 設計
Posted by: shimasekkei