昨日は天気が良かったので久しぶりに小石川植物園に行って来まし
た。この植物園で誰の設計なのか前から気になっているのが本館の
建物だったので、帰ってきてから調べてみました。

判った事は設計は内田祥三(よしかず)で東京大学の総長まで勤め
た方です。建築界で言えば東大の三大巨頭と言われる辰野金吾
佐野利器(としかた)、内田祥三の一人だと言う事で、関東大震災
後の東大キャンパスの復興に尽力した人で、東大の主な建築物は
内田祥三の設計による物です。

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小石川植物園は正式名称を東京大学大学院理学系研究科付属植物園
と言いますので東京大学付属の施設ですから、この建物が内田祥三
による設計は当然と言えば当然ですが、東大のほかの建築とは少々
デザインが違いあちらがゴシック様式といえばこちらはモダン様式
と言えるデザインです。

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しかしスチールサッシなどは内田祥三の本領と言った所、建物中央
の階段室にその特徴が良く表われていると感じます。


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窓の所にはタイルが用いられていますが、東大の建物にはスクラッ
チタイルと言われるタイルに筋が入っていますがこちらのタイルは
スクラッチタイルでは有りません。

植物園に行って、植物を楽しめそして建築を楽しめると言う小石川
植物園でした。