旧建設省が出した公営住宅標準設計で1951年に出された計画の
A型、B型、C型の中の1つが「51C」と言われているのですが
その51Cが誤って流布している事に、この設計の提案時に係わっ
ていた一人の鈴木成文氏が立腹されている様子が文文日記日々是
好日の2009年4月2日の記事から伺える。

現在、不動産物件を見る時に「nLDK」と言う表示が殆どですが
この「nLDK」を生み出したのが「51C」だと言う意見が大勢
を占めていて、著名な建築家でもその様に言っている人がいるので
すが、この事は鈴木氏が書かれた本を読めば理解される筈だと思
うのですが未だに理解されていないのが現状のようです。

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それにしても「nLDK」と言う言葉に住まい手の空間認識が画一
化されてしまっている現状が、何とか成らないかと日々模索してい
るのですが、言葉の力は凄いと改めて感ずるのでした。