個性的にとか個性を大事に、と言われて、自分らしさを演出した服
を着たり小物を持ったりしていますが、家の事になるとどうして没
個性になってしまうのか判りません。

20090610_01.jpg

家は「一生の買い物」などと良く言われるますが、この言葉に落と
し穴が有るようです。元来、家は買う物では無くて建てる物という
のが一般的な考え方でしたが、高度経済成長期の頃から量的な確保
を目指した為に需給バランスが崩れ、注文を受けてから建てる図式
では間に合わないため、建てた家を売る図式に変ってしまって現在
に続いていて、何時の間にか、自分らしい家を建てると言う事を忘
れてしまったようです。

建てられた家では自分の生活様式や生活設計にマッチしているとは
考え難く、自分を家にあわせているイメージを持ちます。
関東圏では長屋は人気が無く、関西圏では長屋に対するアレルギー
は低いというのが不動産業界の認識で、関東圏では敷地を無理して
でも分割して、戸建て住宅にする方法が良く行われますが、同じよ
うな外観が並ぶ戸建て住宅を見ると、戸建ても長屋も大して変らな
いなぁ・・・。と感じてしまうのでした。