昨日は新年早々、建築界で又、嫌なニュースが有りました。
皆さんもTVのニュースなどでご存知かと思いますが、サッシ会社
が防火戸の認定を不正に取得したという話がです。

詳しくは国土交通省が「防火設備(樹脂製窓)の性能試験における
不正受験等について」を報道発表しています。

今回問題になったサッシは枠が全部樹脂で作られた製品でアルミと
合成された製品とは違うようで、私が今まで設計した建物には使わ
れていないのでちょっと安心しましたが、

今回問題になったのは、ビルや住宅に使われている製品で建築基準
法上は建物が建っている地域に拠って建物の防火性能が求められ、
建物が耐火建築物や準耐火建築物にしなければ成らない場合その開
口部(窓など)は遮炎性能を確保していなければならず、
その遮炎性能の検査を不正に受けて大臣認定を取得して販売したと
言うのがその内容です。

今回発表された会社は(株)エクセルシャノン、三協立山アルミ(株)、
新日軽(株)、(株)PSJ、H.R.D. SINGAPORE PTE LTD の五社
ですが(株)PSJはエクセルシャノンと新日軽、立山アルミ、三協アルミ
(以前は立山アルミと三協アルミは別会社だった。)4社の共同出
資で作られた樹脂サッシのメーカーでここで作られたサッシが
各サッシメーカーのブランドで売られている物です。ですから最初
の4社は同じ内容の物と言えますが、

もう1社は知らない会社でどのような製品が出ているのか知らな
かったのでインターネットで調べるとあるパワービルダーとの関係
伺わせる物が有りました。これであればそのパワービルダーで施
工された建物でなければ問題は無い様です。
このフィリピンの会社は別の気になることが有りましたがそれは今
回とは関係ないので別の機会が有りましたらお話ししましょう。

いずれにしてもこのようなニュースは建築界全体が疑われる事に成
るわけで、グローバル化に名を借りた経済優先の経営を改めてもら
いたいと感ずるニュースでした。