今年ネット専業の生命保険会社が誕生しました。

よりよい商品が増えてくるのは歓迎できます。

ライフネットとSBIアクサの2社です。

ネットだから余計な経費がかからないから安いという理屈で保険料が安いとうたい文句で、消費者も納得しやすい理由で契約を伸ばしているようです。

確かに多くの保険会社・共済商品と比較しやすい年齢と保険金額ではかなり安い方(それでも最安ではないようですが。)ではあります。

30歳男性3000万円10年間の死亡保険といった比較など、多くの比較される条件で。

しかし、生命保険とりわけ死亡保険は30歳に加入するわけでも10年きざみで加入するわけでもありません。

ライフプランニングに従って必要な時期に必要な保障を備える必要があります。

さらに、なるべく消費者が得をする・保険金を受取りやすいような設定で考えます。

そういう考えで保険設計をしてみると、不思議なことが起こります。ネット専業生命保険会社の方が保険料が高くなるのです。

実際に何パターンも設計をおこなっていますので確かです。

ある方ですと生涯で100万円以上もネット専業生命保険の保険料の方が保険料が高く出ました。

もちろん、ライフプランニングによってはネット専業生命保険の商品の方が保険料が安い方もいらっしゃると思いますが、全員がそうではなくむしろ少数派です。

ネット専業銀行の商品もよければどんどん私の保険設計に組み入れていきたいのですが、このおかしな現象があるのでまだしばらく先かもしれません。

特に、消費者が得をしやすいところに重点を置く保険設計をするとネット専業商品は・・・・・。

通販専門の自動車保険もそうですが、なるべく手間がかからない、つまり保険金を支払う可能性の低い人を多く集めて、支払い事務のコストを抑える戦略のようですね。






08年11月12日 | Category: 生命保険のセカンドオピニオン
Posted by: fplifewv
保険の見直しの結果、別な保険に切り替える際に、必ず必要なのが告知。

現在ないし、過去5年間の健康状態について正直に記入します。

ここで、嘘や間違い、告知漏れがあると最悪保険事故の際に保険金が支払われなくなります。

この告知の中に
過去○年間の健康診断で、要再検査(精密検査)を指摘されたことがありますか?またその場所は?

というのがあることがあります。

これがあると、保険の審査が通らないことや不担保(健康状態の悪い部位は保険の対象から外す)での契約になることがあります。

健康診断の日の前にちょっと飲みすぎて肝臓の機能が落ちている。

徹夜してしまった。

食事をとってはいけないのにとってしまった。

などがあると健康診断書に悪い数字が出ることがあります。

たまたま、その時だけでも記録は残りますので、健康診断の前は体調を整えておいてください。
08年11月11日 | Category: 生命保険のセカンドオピニオン
Posted by: fplifewv
最近、マイホーム業者がFPに講演を依頼するセミナーが増えています。

※私は数年前からやっていますが。

最近目にしたのが、FPが住宅ローンやマイホームについて100人(こんなに集まるのか不明ですが、)の前で話をするセミナー。

そのFPは知っている人なのですが、確か●●保険会社の社員のはず。

マイホームや住宅ローンに携わることは無いと思うのですが・・・。あったとしても年に数件だと思います。

保険代理店であれば、副業も自由ですので不動産関連の仕事を多数やることもあるでしょうが。

なかなか保険が売れなくなってきたのでマイホーム業界に進出してきたのか。

ただ、私はFPとしてお金をいただくにはそれなりの仕事をしないといけないと思っています。

ただ、試験に受かった、本を読んだ知識でセミナーの講師をしても本当に消費者の役に立つ話はできないと思っています。

実際に経験しなくては。

私はそのために学生の頃に宅建もとりましたし、不動産会社、金融機関、税理士事務所、社会保険労務士事務所、行政書士事務所などなどでFPに関係する仕事をしてきました。

実際に書類を書いたり、相談者の相談にのったり、役所と交渉したり。

その裏づけがあるので相談者に自信を持ってアドバイスができます。

また、多方面の問題についても気を配ります。単純に利益が高い投資を勧めるのは簡単ですが、税金や健康保険料・介護保険料の負担が増えて結果的に手取りが少なくなって、ハイリスク・ローリターンになることもよくあります。

それを気にしていては投資商品は売れないでしょうが。

マイホーム業に進出しているFPとしては私はもう13年になりますね。(20歳の時に宅建をとったので)

月日が経つのは早いものです。
最近、目を覆いたくなるようなFPの広告をよく目にします。

FPを名乗っておきながら、消費者・相談者を巧みに騙している広告。

そろそろ我慢の限界かもしれません。ジャロ(広告に関する苦情受付機関)などに言うべきでしょうかと悩みます。

例えば、住宅ローンなどの借換えをして、その借換え金額の数%の手数料を相談者からもらっているところ(以下借換え会社)。

例えば2000万円の5%=100万円

その広告はこうです。

平成5年に借りた住宅ローン3000万円が金利4.5%で30年返済の月の返済額が152,005円

平成16年に借りた車のローン300万円が金利4.0%で5年返済の月の返済額が55,249円

合計207,254円の返済をしている方が、借換え会社に相談すると月の返済額が69,810円になるというもの。

どうしてそうなるかというと、諸費用200万円(借換え会社に払う100万円単位の手数料と借換え手数料だと思いますが、それでも高すぎますが、そう書いてあるので)を加えて
2280万円を35年金利1.5%で35年返済というものです。

確かに月々の返済額が少なくなって楽になるように見えますが、ここにはカラクリがあります。


まず、元々のローンは借換えの時点で約2080万円になっていることになっています。(私が計算すると100万円ほどずれるのですが、まあそこは広告の数字を適用して。)

の2080万円に200万円を足して2280万円を35年間返済します。

1.5%の金利は当初5年だけなので、実際は6年目以降は大幅に上がると思いますが、あえて全期間1.5%だとして、35年間に支払う利息は6,519,955円です。

では借換えをしなかった場合はどうか。

2080万円を4.5%で残り15年間返済した場合の15年間に支払う利息は7,763,240円です。

※4.5%の金利というのは私は最近見ないのですが・・・高くともかつての公庫の全期間固定で4%です。あえて4.5%とします。

借換えした場合としなかった場合の利息の差額は約120万円です。

しかし、ここに例の諸費用200万円をプラスすると、実は借換えをした方が80万円多く余計にお金を支払うことになるのです!!!

つまり、この広告のとおりにすると儲かるのは、この借換え会社と金融機関なのです。

(一応、借りている期間が長くなることによるメリット、月の返済が少なくなるメリットはこのような借換えにもありますが、きちんとこのような総支払い額は増えることは説明しないといけないと思います。)

これはさきほど申したとおりずっと1.5%だった場合です。5年固定で当初1.5%でこれはまずありえません。

6年目以降の金利がいくらになるかはわかりませんが、残り期間が30年ということからすると3%程度になっていることはかなりの高確率でありえます。

すると、どうなるか。

35年間の総支払い利息はなんと、

12,089,627円
(※ちなみに6年目以降が4%だと16,153,628円です。)

になります。

これに例の200万円をプラスすると

14,089,627円!!!!


借換えをしなければ、払う利息は7,763,240円だったのに。倍近い利息を払うことになってしまいました。

つまり生涯で700万円ものお金を失うことになるのです。

ここに依頼する方はこのことを知っているのでしょうか?
一応、広告自体に嘘の表現は無いですが。生涯で700万円(金利が3%を越えて入れば更に高額)・・・。

やはり儲かるのはこの借換え会社と金融機関です。
また、この借換えをするには私の予想では色々なことをしないといけません。その色々なことをすると更に借換え会社やその取り巻きの企業が得をする仕組みになっているでしょう。(諸費用200万円の正体)

ちなみに私が借換え相談を受けた場合は、2080万円を単純に借換えをします。
200万円なんて手数料はかかりません。私の相談料は数万円(場合によっては数千円)ですし、借換え費用も登記を含めても50万円でおさまります。通常50万円は別に用意してもらいますが、あえて借入額にプラスして計算してみます。

10年固定の1.8%で2130万円を15年間で返済すると月の返済額は135,114円です。
これでも月65000円くらい返済額が減ります。

残り5年の金利が3%とすると15年間で払う利息総額は3,266,095円です。借換え手数料50万円を足しても3,766,095円です。


借換えをしなかった場合の15年での支払い利息総額は7,763,240円ですので、借換えで400万円も得をします。

カラクリでごまかした借換え会社で借換えた場合は金利によっては1800万円くらいになります。

つまり、私の相談では約380万円の支払い利息、借換え会社での1800万円との差額は1420万円。

これくらいの差になってしまいます。(もちろん期間は違いますが、生涯での支出ではこの差は事実です。)

このことを広告会社の人は知って広告を出しているのか・・・。
広告によると相談件数2000件などとなっていますが、これが本当なら将来集団訴訟や社会問題にならないのか・・・・・。

2000件全員が借換えをしているとは限りませんが、もし半数の1000人が借換えて、広告のような方が平均的なケースだとすると、1420万円×1000=142億円!!!!

訴訟や社会問題になっても不思議ではない金額です。
(ただ、この借換え会社の人は年齢が高いので、相談者が気づいて問題になる頃には・・・・。私は35年後でも60代ですので、今の相談者に何か追求されることはありえます。相談者を騙すようなことをすればいつか自分の身に返ってきます。ですのでなおさら、数十年後でも相談者に感謝されるような仕事をしています。)

最近は、東京かどこか他県の女性FPが顔写真付でここ専属FPとしてセミナーをやっているようですが、この計算が成り立つことを知っているのか・・・・。
この計算をしないで、引き受けているのならFPとしての実力がどうなのか・・・。もし知っていて引き受けているのなら借換え会社と同じです。

先日5億円の詐欺で逮捕された有名人の事件が小さく思えてしまいます。

確かに長い期間で返済するメリットはあることはありますし、月の返済額をどうしても減らしたい人もいるでしょうが、教育ローンや奨学金などを活用する方法もあります。わざわざマイホームを●●したり、200万円もの諸費用を払う必要があるのか・・・。

自分や回りの取り巻き企業の利益を考えるのか、本当に相談者・消費者のためを考えるのか。

FPとはどんな存在なのか、今一度考えたいですね。




生命保険の外交員は本当に頻繁にやってきます。

ついこの間保険に加入したのに、もう新商品だか、見直しが必要だかで、新しい契約を勧めてきます。

どうしてだかご存知ですか?

保険の契約を外交員や代理店がとってきた時には外交員や代理店に手数料が入ります。

これは、外交員や代理店も生活がかかっていますから仕方が無いところです。どんな商売も自分の利益がなければ成り立ちませんから。

問題はこの手数料の支払われ方。

ほとんどの場合契約を結んで1年目の手数料が極端に高くなっています。2年目・3年目継続していてもあまり手数料は高くありません。

外交員や代理店からすろと、同じお客様に毎年新しい契約をしてもらった方が手数料が多く受け取れるのです。

しかし、さすがに毎年見直しは無理です。保険会社も、契約から3年〜5年以内に解約された場合は、外交員や代理店に支払った手数料の返還が規程されています。ペナルティのある期間があるわけです。


そのため、保険会社や代理店はペナルティが無くなる契約から3年〜5年経ったお客に見直しを勧めるのです。

普通に考えれば3年〜5年経てば年齢が上がるので普通に見直しをしたら保険料が上がるのでお客様も気づきます。

そこで、保険会社は毎年のように名前は大幅に変えるが、保障内容は微妙に変化した商品を発売するのです。

この新商品であれば、保険料が上がったことがお客様にとってわかりにくいのです。

素直なお客様は

「私にあった新商品が出たので提案してくれたんだな。じゃあ、見直しするか。」

となりますが、こういうお客様は保険会社から見るとカモです。

まだカモられていきますか?1000万円以上損しますよ。
08年11月06日 | Category: 生命保険のセカンドオピニオン
Posted by: fplifewv
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