5月1日の河北新報の夕刊にFPの相談について記事が出ていました。

その中でFPの相談の敷居を下げるためか

『出したくない情報は出さなくてもいいんです。』(FPとの信頼関係ができたら出せばいいというくだりが続きます。)

とありました。

私としては、情報はとにかく出していただく方が良いと考えます。

確かになかなか初対面の相談で情報を出すのは勇気がいりますが、あとで情報がでてくるとそれまでの相談に対する回答がガラっと変わることがよくあります。

典型的なのは生命保険の相談。

1、2時間かけて保険の見直しの提案をした後に、

『実は親の遺した株が●●●●万円と土地があるんです。』

なんて出てくることも。

結果『それだけ資産があれば生命保険はいりません。』と診断しなおすことになり、それまでの相談料がもったいないことに。

(保険代理店にとっては、このような資産情報は隠してもらったほうが都合がいいでしょうが。でも株や土地を無理に売らせて資産運用用の保険を売ろうとする保険代理店だったら隠した方がいいですね。)

また、勤務先についてもはじめは隠したがる方もいます。

しかし、保険診断ののちに
相談者『実は●●●に勤めています。』

私『●●●ならよく知っています。従業員の福利厚生が充実しているはずですよ。確認したことがありますか?それなら保障額はもっと少なくていいですよ。また社員だけが入れる保険の方が安いと思います。年に1回パンフレットもらいませんか?』

と、保険販売にはまったくつながらないですが、相談者にとっていいことですので。

書いているうちに、保険代理店FPにとっては相談者が情報を隠してくれたほうが良心が痛まないで保険が売れるメリットがあるのに気づきました(笑)。