今国会で問題となっている「主婦年金切り替え忘れ」問題

簡単に概要を説明すると次のようになります。

一般的なサラリーマンの妻(専業主婦)は、公的年金の保険料を支払っていませんが、第3号被保険者として国民年金に加入し、保険料も払っているとみなされます。
 そして、65歳になると、終身の国民年金(基礎年金)を受け取りはじめま
す。

 ところが夫が脱サラし、自営業になると、この夫、国民年金に加入しなければなり
ません。役場で手続きをし、国民年金保険料を支払う必要があります。
 妻も、国民年金の加入手続きをし、自分の保険料を支払う必要もあります。
 この手続を漏らした妻が数十万人いるといわれています。

 知らずにそのままにしていた人は、25年という国民年金の加入資格を満た
さず、65歳からの年金がもらえないかもしれない。

 たとえ加入資格25年を満たしていても、加入期間が短かければ、もらう年金が
少なくなります。

「これはかわいそうだ。救済策を打たないといけない。加入手続きをせずに
未加入だった人も、過去2年分の保険料を払うだけで、残りの保険料未納期
間も保険料を払ったと考えて、老後にはちゃんと年金を支給することにしよ
う」という制度が、この1月にスタートしました。

 これに対して、「ちゃんと正しい手続きをして、真面目に保険料を払ってきた妻は不公平だ」ということがこの問題です。

 まったくもってそのとおりだと思います。社会保険庁のPR不足も大きな原因ということがあっても正直者がバカをみるような制度はおかしすぎるでしょう。

 しかし、この年金問題の不公平については生活保護との不公平問題については触れられていません。

 まじめに年金保険料を払っている人よりも年金保険料を払っていないで生活保護を受けている人の方がもらえるお金が多い。しかも医療費などの負担も優遇される。
 生活保護のお金はやはり税金。

 年金と生活保護の正確が違う、生活保護を受けるためには財産をもてないという違いはありますが、この矛盾を変えないと「年金保険料を払うのはバカみたい」と考える人がでてくるのも当然でしょう。

 生活保護を受ける人を減らすように若い頃からちゃんとライフプランを考えていくようにして、生活保護を受けない。受けても短期間で済む様すべきと思います。