一年の計は元旦にあり、そして、一日の計は朝にある・・・と言われる。
さて、頭の中に描く計画なしに出勤した人の中には、「きょう、真っ先に着手する仕事は何か」を決めないままにやって来る人が多い。そして、そういう人に限って、なんとか朝の行動をごまかしてはいるが、朝一番に手をつける仕事が定まらず、ウロウロしている人が多い。
最初に着手する仕事、つまり、ファースト・ワーク(FW)が決まっていないからだ。
特にその日が休み明けの場合は、休日の直前に、「休み明け(来週)は、何をやるか」という行動計画も漠然としたままと、相場は決まっている。
こういう人の動きには、とてもムダが多いものだ。
たとえば営業マンに例をとると、朝一番の訪問先が決まっていないのは、単に朝一番の仕事に限らず、行動全体の計画性がいい加減な傾向が強い。
それに比べ、FWがしっかり決まっている人は、二番目以降にやる仕事も決めているものだ。だから、朝から動きにムダがない。アイドルタイム(生産性に結びつかない時間)がないのだ。