今日のNHK「ルソンの壺」は、阪神・淡路大震災の特集で、
神戸製鋼、モリタ、三ツ星ベルトの3人の社長さんが出ていた。
その他にも、お菓子屋さん、本屋さんも出ていたが、
未曾有の事態という事で、今に、重要なキーワードを残していた。
神戸製鋼は、自動車の特殊バネ鋼の生産ではシェア50%を持っているそうだが、震災で、その高炉が使えなくなったのだ。
当然、世界の自動車メーカーの供給が止まるという事態に陥った。
その時、神戸製鋼は、その製造マニュアルをライバル会社に公開して供給を託したのだ。
物凄い決断だと思う。
自動車を通じて、世界の人々に貢献するという信念がなければ、到底できないことである。
自社の工場は、約3ヶ月後に生産を再開するまでになったのだが、需要は直ぐに戻って来たのだ。
確かに、マニュアルは公開したが、それ以外に現場社員の技能・技術というものが隠されているので、他社では、短期間にクリアできなかったのだ。
「人」という大きな価値がそこに備わっていることを物語っている。
昨年、その高炉を大規模修理した時に、高炉の基盤となっているところに数センチの割れ目が数メートルにわたって広がっていた事が分かったそうだ。
いかに地震の威力が大きかったが再認識できたのだ。
モリタは、消防自動車のトップメーカーだが、震災の時に、水道が止まって消化できないという事態に直面したのだ。
その後、モリタは、研究開発の重要性を認識して、消防車に車載する少量の水で消火できる方法を研究開発し続けたのだ。
まず、最初は「霧」という手段だったが、実験室では、威力を発揮しても、実際の現場では、放出した「霧」が数メートルで消えてしまい役に立たないのだ。
次に、「泡」という方法にチャレンジしたが、当初は、思ったところに放出できないという現実に直面したのだ。
これに懲りずに、改善・改良を加えて、放出圧力とバルブ調整で思ったところに、しかも長距離に放出できて、粘着性の高い「泡」というところにレベルを上げたのだ。
この「泡」消防車は、600リットルの水を車載して、その17倍、すなわち、1万リットル(10トン)の水と同等の消火力を発揮するそうだ。
実際に、数十台出荷されて配備されているそうだ。
最後は、三ツ星ベルトさんである。
震災の時、三ツ星ベルトは、自家消防隊があって、地域の要請で消火にあたり、延焼を最小限に止めるという貢献をしたのだ。
これは、普段から地域活動に参加していたから出来たと話しておられた。
地域の自治会などに参加していたのだ。
だから、地域の方々も工場に要請できたのだと思う。
そして、社内にある体育館を避難所に提供し、約400名の人が仮設住宅までの間、過ごすことができたのだ。
さらに、もっと凄いことは、地域再興のために、地域からの要請で本社を長田区に戻したことである。
約20億円の費用をかけて、本社施設とM&Mコートというレストランをつくったそうである。
そして、社員がボランティアで地域の方々にイベントを提供したのだ。
クリスマス会の模様が放映されていたが、社長さん初め役員さんも一緒になってイベントを実施していたのだ。
これら3社の社長さんが復興のキーワードに上げたのが
「信」(神戸製鋼)・・人が信じあう 事で発揮するパワー
「備え」(モリタ)・・半歩先をよむ備えを常にしておくこと
「挑戦」(三ツ星ベルト)・・「壁」に立ち向かう挑戦するパワー
と3社が分担したように掲げておられた。
震災は、ドンドン「風化」して行くが、この震災から学んだことは大きいように思う。
この3社では、代々、社員に受け継がれて行くものと思う。
こういう「無形」の財産が大きいように思う。
ピンチで得た「財産」こそ偉大なものと言える。
今こそ、会社経営の手腕・心が問われる時である。
「信・備え・挑戦」を忘れないようにしたい。
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