クレーム ゼロ 2

こんにちは。

RINです。

今日もあなたとここで出逢えたご縁に感謝です。

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僧侶の読経が響いている

ひんやりとした空気の流れ

線香の香りに混じって

鼻孔をくすぐる

蝋燭の芯が焼ける臭い

瞬間!

自分がどこにいるのかわからない感覚





うん?!

このお経

どこかで聞いたことがあるぞ



「南無観自在菩薩」

「南無観自在菩薩」

「ナムカンジザイボサツ」

「ナムカンジーザーアイボーサーツ」

般若心経!




そうや夏や

それも20歳のころ

発掘した土師器や須惠器を

刷毛やブラシで洗いながら聞いていた

東大寺二月堂お水取りのレコード

レコードの読経の主の方がいい声やったな

などという思いが駆け巡る



ヒスパニック系の観光客らしい一団

男女とも神妙な面持ちで

聞いている

日本語の読経

ここはすでに

ナショナルブランド

どこの国の人がいてもおかしくない


自分に置き換えると

アラビア語でのコーランか



もう30分くらい

黙って読経の中にいる

早朝の閉ざされた空間

宿坊にお世話になっている

当たり前のお務め

氣を抜くと

睡魔がやってくる

波のように

ざわざわと




人間は1日で

約100万回瞬間に思考をするのだっけ

いや1000万回か

テレビで聞きかじった知識が

グルグルと巡る




なぜ私はここにいる


そうだ

塾だ塾

強く誘われて

初めて参加した


ここは高野山

弘法大師 空海の里



朝ごはん食べたいな

真夏なのに

熱い味噌汁が欲しい

それもいつもよりしょっぱい奴




塾の主催者は

永年の貫録からか

やはり

動かない

なんでもこの地で毎年

10年以上

この催し?、塾? を

続けているらしい




?!

私は

なんでここに居るんだ



けど

心地よい


こんな時間、空間

ものすごく

久しぶりだ

やはり、たまには

善いな



・・・・・

彼は何者だ

背筋がピンと伸び

歩くときも

実に姿勢がよい


なんでも

着物の着付けで

日本一になったことがあるらしい


それに

パリのムーランルージュに

羽織はかまの日本の正装で訪れ

超VIP待遇を受けたらしい



仕事は何

社長であるのはわかっている

普通の勤め人な訳がない

えっ、クリーニング屋さん

和歌山の?。

なんでクリーニング屋さんなの。



私は

確かに真夏の高野山にいた


クレーム・ゼロ を

明言する、

スッパイ言い切る

その

クリーニング屋の社長とともに。



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ではでは。 (!・・)

続く。