生命保険の見直しを今年もたくさん行いました。

既存契約の見直しもあれば、保険の○○といったところに相談した際に提案されたものをきちんとチェックして欲しいといったものも、たくさん。

基本的にここ10年以内に加入したもの、今提案されているもので良いと診断できた方は一人もいらっしゃいませんでした。

10年以上前に加入して、転換や見直しをしてこなかった方の場合はそのままでいいということが多くありますけど。

やっぱり保険の○○系は保険を契約させて経営していますので、どうしても売り手としてのアドバイスになりますね。

耳にしたところでは各店舗、毎月のノルマが結構厳しいようです。

まあ、あれだけの一等地で店舗構えていれば毎月のテナント家賃を支払うのだけでも大変でしょうし。

※ちなみに私のところの相談センターの家賃は○万円(一桁)なので、毎月の相談料だけで十分払えますので無理な保険販売をする必要がありません。


相談者の中にはどうしても○○保険会社で見直しますが、その提案内容が正しいか診断して欲しいという依頼もあります。

私からすると○○保険会社よりももっと保険料が安くてよい保険会社があるのですが、ご要望ですので保険会社を変更しない中でアドバイスもします。

そういった際に多いのは、その○○保険会社が扱っている保険商品でもっと安くて良い商品があるのに、それを提案していないケース。

もっとも多いのが、非喫煙割引。

提案を受ける際にタバコを吸っているかどうかを尋ねられていない。

すべての保険会社に非喫煙割引があるわけではありませんが、最近はだいぶ増えました。

そういった自社の商品改定についてきちんと知識を持たず昔から自分がやりやすいスタイルだけで保険提案をしている方がいまだに多いようです。

たしかに非喫煙割引にすれば保険料が下がる=営業の人の売上が下がるなのですが、せっかく自分を信じて契約してくれたお客様に対して後ろめたくは無いのか不思議です。

また、来年も多くの保険見直しがあると思いますが、私は変わらずお客様最優先の見直し提案をしていきます。

第2位は住宅ローン金利ですね。

今年だけでも50名以上の住宅ローン相談がありました。

ほとんどの方は見直しや、新規のローン選択で100万円以上のメリットを受けていただいております。

その中でも最大のものは、やはり5%の変動金利を2%の10年固定にした件ですね。

トータルの利息の差は1000万円以上。

5%の変動金利で話を進めていた、しかも自分の手柄にしたマイホーム業者のふざけた対応はいまだに腹立ちます。

ただ、せっかく住宅ローンの相談を受けても手遅れだった方も数多くいます。

本当に住宅ローンについては、マイホームの契約よりもずっと前に相談にいらして欲しいものです。

それで数百万円の差になるのですから。
なかなか忙しくブログ更新ができておりません。

そうこうするうちに平成20年ももうすぐ終わります。

そこで平成20年の私のFPとしての10大ニュースを書いていこうと思います。

さっそくですが、第1位から。(普通10位かでですけどね。)

第1位 「悪質先物取引業者から600万円を取り戻した!」

今年の夏に、あるお客様が原油の先物取引業者にそそのかされて700万円近いお金を失いました。

失ったショックでどうしたらいいかもわからず、弁護士に相談してもそれほど先物取引に詳しくない弁護士の上にショックで状況もよく説明できず弁護士にさじを投げられた方。

その後、高校生の息子さんが私のところへ相談。
「お金のことや困ったときには西村さんに。」

弁護士がさじを投げるような状況でありましたので、とても大変でしたが、なんとか騙された証拠と、先物取引業者のウイークポイントを調べあげ、それをもって弁護士に依頼。

弁護士も受けてくれてなんとか、全額とはいきませんでしたが大部分を取り戻すことができました。

今思うとラッキーだったこともあります。まだ原油が上昇傾向だったので先物業者にお金があったので取り戻せましたが、今原油が下がっているのでほとんどお金は残っていない状況です。まにあって良かったなと。

高校生の息子さんが私のことを知っていて本当にその家族は救われたと思います。
(家族内で700万円損したことで殺伐としていたそうです。)

多くの方は「自分だけは騙されない!」と思っていますが、現実にはしっかりした方でも簡単に騙されて大金を失ってしまいます。

これが第一位ですかね。このような経験と実績を持つFPはなかなかいないと思います。
保険見直し会社のおかしな見直し?

『保険料を安くしていない!』

保険を見直したいと思っている方の動機のひとつに

『現在の保険料が高いのを安くしたい。』

というのがあります。

しかし、保険見直し会社に相談に行っても保険料が下がる提案をしてくれることはとても少ないようです。

当初の保険契約よりも年齢が上がっているという理由はあるのですが、月3万円これまで払っていた家庭に対しては、保険の見直しをしても月3万円は変わらない。もしくはそれより高くなる見直し提案をしてきます。

また、月保険料を3万円だったのを2万5千円に減らす提案をしたとしても、保険料を払う期間を長く、終身や80歳のようにして、生涯で払う保険料総額はむしろ増えてしまうような提案をしているのを良くみます。

これは、相談者を騙しているのでは?と思います。実際私のところに相談にいらして、保険料総額を計算してさしあげるとビックリされます。

保険見直し会社は保険料を多く払っていただく保険見直しをしていただかないと売上がきちんと入りませんので、仕方ないことかもしれませんが、相談者を騙すような見直し提案は企業モラルとして問題かと思います。

そのような姿勢が結果保険業界全体の信頼を下げるのですが・・・。

食品業界の不祥事に近いところもありますね。

08年12月15日 | Category: 生命保険のセカンドオピニオン
Posted by: fplifewv
昨日書いた先日の新築マンション購入予定者の住宅ローンについてです。

購入者のAさんから
「マンションの担当者の言っていることがわからないので、西村さんからマンションの担当者に電話してどういう意味か聞いてもらえませんか?」

との依頼がありました。

マンション業者に限らず様々な業界では、消費者にわかりにくい説明をすることがよくあります。

業者にとっては当たり前の話でも、購入者にとっては初めての経験です。

そのあたりの消費者を意識していない業者がまだまだ多くあります。
(あえて、消費者にとって不利な内容であるのに、わけのわからない用語で説明する悪質な業者もいますし)

私はくらしとお金のセカンドオピニオンとしていますが、くらしとお金の通訳でもありますね。


さて、話しを戻しますが、マンション業者にAさんにどういう話をしたのか聞きました。マンション業者の担当者は

「ちゃんと説明しましたよ。」

と言っていましたが、Aさんには伝わっていなかった。

Aさんがきちんと理解しなければ説明したとはいえないと思うのですが、その辺のずれがありました。

そこで、先日の金利の話しになりました。

FP:
「そういえば、△△銀行は2%台の金利で○○銀行は6%台の金利だったんですね。△△銀行を提案した私のアドバイスが役に立って良かったです。そちらも早く成約の目途がついたでしょう。」

マンション業者:
「△△銀行の融資担当に当社から交渉したからですよ。当社はつきあいがありますし。」

との返答。

マンション業者が銀行とのつきあいがあるのは当たり前の話です。

そのつきあいがある銀行を最初にAさんに提案しなかったのはマンション業者です。

私が△△銀行を提案していなければ、6%の金利の○○銀行からしか審査のOKが出ていない状況です。

Aさんは購入を諦めたかもしれません。

あきらめずに6%台の金利で契約したかもしれませんが、将来Aさんが住宅ローン破綻する可能性が出てきます。

マンション業者としてのプライドがあるのか、
あくまで△△銀行で2%台の金利で通ったのは、自分の手柄だという態度。
マンション業者は銀行に口がきくならどうして○○銀行で6%だったのでしょうね。

別にマンション業者に手数料や恩着せするつもりは無いですけど、そういう態度をとられると気持ちよくないですね。こちらは善意で教えてあげたのに。

まあ、私の提案でAさんの利益になったからいいのですが。ますます業者不信になる事案でした。

今回のAさんは仕方ないですが、こういう態度をとるマンション業者はお客様に提案したくないですね。

後で言った言わない、もし欠陥があっても責任を認めないような問題が起こりそうな印象を受けました。
08年12月12日 | Category: 住宅ローンのセカンドオピニオン
Posted by: fplifewv
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