お客様と役所のはざまで、右往左往することがあります。

お客様は、ご自分にとって都合の悪いことはなかなか言ってくれません。
些細なことならよいのですが、許可・免許等の要件にかかわる事項となるとそうはいきません。
「何故はじめから正直に話してくれなかったのですか?」と、なります。

しかし、お客様は行政書士に頼むのだから、何とかしてくれると考えます。

最悪の場合、許可・免許の取消になったり、新規で取り直しになってしまいます。
こういう場合私は、書類作成と提出はお断りせざるを得ません。アドバイサーとしてバックアップするしかありません。

役所は行政書士が作った書類であれば、当然正確であろうと考えています。

行政書士は実際に申請事務所へ行き、申請によっては写真の撮影もしますし、人的、設備的、財産的等の要件を満たしているか、一番よく把握しています。

ある意味においては審査の一端を担っているようなものです。

要件を満たしていないのに、書類を偽造したり、事実と違う書類を作成することは、役所の信頼を裏切ることになるばかりか、そのことが露呈すれば他の行政書士にも迷惑をかけることになります。

「行政書士の作成した書類なら間違いなく信頼できる。」と役所に言っていただきたいですし、お客さんにも「行政書士に依頼したから安心だ。」と言っていただけるようモラルを持って研鑽を積まねばならないと考えます。

役所の信頼を得なければ、役所に苦言を呈することもできませんし、要望も受け入れられません。

お客様の信頼が得られなければ、行政書士という資格は不要となってしまうでしょう。


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