経営書の名作は?と問われると、「小倉昌男経営学」(日経BP社)があげられます。もちろん、宅急便の開発者です。
 その宅急便のドライバーたちの作業を追ってみました。
 あるお宅に配達に伺うと、おばあちゃんが出てみえました。ドライバーとの身長差が30センチ以上も低く、その高低差が目立ちます。
 そこで読者のあなたにお尋ね。
 「ドライバーは、どんな行動をとるでしょうか?」
 正解は、膝を折り自分の背丈を低くし、おばあちゃんと同じ高さになってから、会話をします。決して見下ろす形になりません。
 じつに感心な躾、見事な顧客第一主義、ではありませんか。
 接客業の最先端といえばホテル業ですが、そのホテルですら、宅急便のドライバーには、及ばない人は多い。
 (注・「宅急便」は商標、「宅配便」は一般名称)
 この宅急便の開発当時の社長が、故小倉昌男さんですが、その小倉昌男さんの遺伝子が、こうして伝えられていることに、いたく感心させられます。ほんと、いい習慣ではありませんか。
 貴社になんらかの形で、取り入れるものはありませんか。
 従業員に、朝礼などで語って聞かせようと思いませんか。
 とにかくこの話、何かにお役立てください。