●パソコンは使い手次第
パソコンは鋭利な刃物に似ている。
俗に“気違いに刃物”と言われるように、操作が巧みになればなるほど、変な人間が手にすれば、ネットなどを悪用し犯罪さえ犯すようになる。
また前向きに使う人にしても、パソコンに問いかける知識や情報が、豊かな人か貧弱な人かによって、パソコンから得る知的な収穫には、天地の差が生じるものだ。
ここでちょっと、大相撲の土俵に関して、あなたにお尋ね。
① 土俵の直径は、何メートルあると思いますか。
② 土俵の土台には、どのくらいの量の土が使われているでしょうか。
③ 土俵は、だれが作ると思いますか。
この程度のことは、「大相撲の土俵は?」という“関心(問題意識)”さえ持てば、「大相撲の豆知識」というキーワードで知ることができる。
●金の働き、それとも泥のまま?
いま、文章を作成するときは、正面にパソコンを据え、文書を作成しながら調べ物をする、キーを叩く。パソコンはいまや辞書そのものである。
パソコンは、“万科辞典”である。
このパソコン(万科辞典)のお陰で、文書作成は格段にスピードアップした。資料探しよりはるかに早く、パソコンが疑問を解いてくれるからだ。
ここでは余興ふうに、大相撲の土俵を検索したが、何か疑問が生じると、どんなキーワードなら、パソコンが的確に反応してくれるかを考えキーを叩く。
最近、「なぜ、中高年にはジョギングより、ウォーキングがいいと、言われるようになったのだろうか?」という答えが欲しくなった。それをどうやって調べたらいいのだろうか。
そこで、以前に読んだ何かの本で、「ジョギングの提唱者は、ジョギング中に急死した」ということを思い出した。そこでキーワードを、「ジョギングの提唱者」というキーワードで検索したら、その人は1984年7月20日に、バーモント州の国道15号線で、ジョギング中に倒れて、そのまま帰らぬ人となったジム・フィックスさんとわかった。
このように、いくらパソコンがナイスツールとはいえ、パソコンの隠れた能力を引き出す基礎となる知識や情報がなければ、検索の段階で行き詰まる。
要するにパソコンの能力は、使い手によって金にもなるが、ヘタな使い手にとっては、泥のままということになる。
あなたのパソコンは、金になるのか泥付きのままなのか、頭も磨く必要がある。