・人が減り、その分残業が増えた。
・今までの業務とは別に、新たな業務を増やされた。
・昇進した(サセラレタ !)が、責任が重くなっただけとしか考えられない。

人間というものは、どこかで安定したいという気持ちが働くということが多くみられ、任意のある点を基準にして、少しでも過重が増えると「不利益」と感ずる。その任意のある点は、労使慣行でみたように、長期にわたっての包括契約である雇用契約、集団が活動する職場においては、無数に存在する。
また、プラス思考とマイナス思考という思考基準により、仕事に対するモチベーションをとらえる傾向もあり、それによれば、人それぞれの思考方法に委ねるまでである。かつては、会社ぐるみでプラス思考に相当する情操育成の研修(寒中水泳など含めて)が行われていたが、バブル崩壊や人件費負担の上昇により、人材より労働力としての観点を重視する傾向が強くなり、「会社に骨をうずめる」という昭和の会社意識が遠のいた。また、会社による情操育成の研修は「同じ釜の飯を食った」という仲間意識の点では成功したが、バブル以前において既に、個人主義的傾向が強まった若者には敬遠されるようになっていた。
初任時には安い賃金が、少しずつ年数を経過することにより増加する諸々の人事モデルが、バブル債務精算のため、中高齢者のリストラにより、歪つになり説得力を失った。また既に、バブル期において初任給は跳ね上がってしまっていた。そして、従前の採用枠を狭め、非正規労働という新たな枠を設け、労働力のやりくりに気を取られることになる。日本的経営モデル(職業人生設計も含めて)の破綻、海外資本による影響、国際為替上の苦境に加え、少子高齢化問題など、どれもマイナスを与えるものばかりであるから、不利益変更は連続もしくは継続するものと考えるのが普通で、もはやどの点とどの点を比べて不利益であるのかという検討すら億劫にもなろうが、具体的な労働事案においては多少なりとも解決できるのが幸いである。

1、(全体責任の観点)
経営において、売上げ等「利益」要素の見込みがない限り、普通に考えれば、「不利益」は相当なものでない限り、従業員も甘んじて受け入れなければならないか。

2、(労働量についての観点)
前置きのようなケースはよくあるが、不利益変更とは言えないのか。
=例示=
・人が減り、その分残業が増えた。
・今までの業務とは別に、新たな業務を増やされた。
・昇進した(サセラレタ !)が、責任が重くなっただけである。