社会保険事務所に置いてある『月間 社会保険 3』(VOL..692)の巻頭ページには、社会保険庁と総務省の共著で、「年金記録問題に関する今後の対応」と題した記事が載っている。

3月初旬まで(受給者一次名寄せ)
4月初旬まで(被保険者一次名寄せ)と(受給者・被保険者第二次名寄せ)

第二次名寄せは、名前の読替え・生年月日の+-1日などにより、ややファジーにして対象を拡大。
それと、(旧姓履歴の申出集中キャンペーン期間)でもあるらしい。これはほとんど知られていないと思うが、広報や企業、市区町村等の協力体制により促進を図るとある。なお、旧姓データは社会保険庁では管理しておらず、本人の申出がないとわからないので要注意である。ねんきん特別便で来所された方や第3号届け出などでチェックしているのが実状ゆえに、浮いた記録の比重も高そうだ。

4月以降はすべての国民に「ねんきん特別便」(紛らわしいが、年金加入記録票のこと―名寄せ対象というものではない)を送付。
第三者委員会がパンクしているため、社会保険労務士が事前審査するとのこと。詳細はまだ摑めていない。

6月以降は、事業所を通じた「ねんきん特別便」の配送、記録統合・訂正申請の一括代行とある。これがプライバシー問題と絡み、少しその不安が燃えくすぶりつつある。詳細はまだ摑めていない。「年金記録問題への国を挙げての対応体制」とされ、待ちに待った挙国体制が出来上がるのかどうかが‥‥。