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    成長する経営者              いずれ衰退する経営者         
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 過去に身につけた経験から、         10年前の習慣から脱皮できず、
どんどん脱皮し、新しい習慣を    −1− 10年1日のごとく、昔のままの
身につけている                  習慣を続けている
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 定期刊行の経済紙を愛読し          定期刊行の経済誌を含め、
「これはヒントになる!」と思うと、 −2−  読書して学ぶ習慣がない
早速取り入れる
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 自分の経験は知れたものと思い、       経験至上主義で、自分の経験
ときどきは費用を払って、      −3−  なんて知れたもの、という謙虚さが
セミナーにも参加する              ない
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 属する業界以外の情報にも           属する業界にだけ溺れ、他の
関心を示し、自社の経営に取り   −4−  業界には関心を示さない
入れようと努力する                (所属業界中毒症)
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 経営のやり方や、生き方を学ぶ        人から学ぶという意識は薄い。
“尊敬する師”を持っている     −5− 遊び友達はいるが切磋琢磨
                          の仲間はいない
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 インターネットによる情報収集や、       もともとパソコン(インター
販売促進への応用を、いつも    −6− ネット)を敬遠するから、
考えている                    ネットの応用は進まない
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 素直なのに意思が強いから、人の       自分の領域に他人が入り込むのを
助言を受け入れ実行し、       −7− 嫌うから他力を前向きに
経営を善循環にできる             取り込むことはない
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 聞くはいっときの恥、知らぬは         人に聞くのは恥と思うから、
一生の恥と思い、知らないことは   −8− 人に物を聞ない。いつの間にか
どんどん人に聞く                 裸の王様になっている
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 本を読むと“教訓抽出能力”が         本を読んでも、どこにキー
優れているから、巧みに経営に    −9− ワードがあるかわからないから、
取り入れる                     読み(眺め)っ放し
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 計画経営が基本だから、何年          場当たり経営が実態だから、
までにこれを実現するという方針が  −10− いつまでに何をやるかと聞かれても、
しっかりしている                  返事に困る
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07年10月01日 | Category: profile
Posted by: mao
◆メール交信は、いいことがいっぱい
社員とのコミュニケーション(意思の交流)を上手にやれば、“人を生かす経営”の面から、有益なことは驚くほど沢山あります。その手段として、「メール」がとても有益です。
メールは、パソコンのほか、携帯電話のメールでもいい。
携帯のメールをパソコンに比べて、軽視する人がいるが、図表などの送受信を除くと、かえって便利なことが多い。さすがモバイル(持ち運び軽快)だ、と思うことが多い。
いろんな連絡は、相手がメールをいやがれば別だが、ほとんどメールでやっている。
電話のように、「いま留守ですが・・」などという、時間のカラ回りがないから助かる。


◆「社長へのメール歓迎」と、アドレスを公開しよう
さて、社員とのメール交信だが、実行上の要点とメリットは、以下のように考えられる。
1、まず社長自身が自分のパソコンか、携帯電話を持ち、メール操作ができること。やる気があれば、簡単に覚えられる。
2、全社員に「社長は、皆さんからのメールをお待ちします」とPR、社長アドレスを公開する。
3、「意見」、「悩み」、「相談」、「提案」などと、項目を設定する。
なるべく建設的な意見や提案を・・とPRする。
4、メールは記名とするよう求める。

(メール交信のメリット)
(1)「報・連・相」の有効な手段となる
(2)社員のヤル気度がつかめる(ダメな社員は何も報告しない)
(3)積極性ある社員がわかり、人材発掘につながる。
(4)社員の深層的な気持ちがわかる。
(5)人事管理の参考情報が手に入る。
(6)普段の交流では入ってこない、ハッとする情報も入ることがある。
07年09月03日 | Category: profile
Posted by: mao
◆経営者が得意になっているときが、いちばん危ない
 昭和40年代は、経済の追い風に乗って、ぐんぐん売上高を伸ばした会社が、全国にいっぱいあった。タレントの宮尾すすむは、そういう社長たちを取材する現場を、「宮尾すすむの、ああ日本の社長」という番組を通じて全国に放映し、長寿番組として人気を博したものだ。知っている人も多いと思う。
 このTV番組は、1999年の8月まで続いたが、長寿番組だっただけに後半の番組で宮尾が、過去に取材した社長たちのことを語っていたのを覚えている。
 「以前に取材した会社の、半分ほどの社長さんには、もうお目にかかれません・・」
 要するに取材後10年も過ぎると、経営の浮沈は激しく、あの晴れやかだった社長たちの顔は、はや競争市場から消えていたというのだ。
 そういえば、自動車の営業マンから身を興し、現在の従業員約4千800名、年商ほぼ2千900億円という伊藤園の創業者、本庄正則(故人)さんは、語っている。
 「私の経験則ですが、経営破綻の原因は案外、経営者が得意になっているときに気を抜いて、下り坂を転げ落ちることが多いですね・・」
 まさに指摘のとおりと、実感してやまない。
 ある自動車部品のメーカーS社の場合。向こう6ヶ月間、残業を続けても処理し切れないほどの受注残に、社長は株(投機)に浮かれ、専務は贅沢な外車に浮かれていた。
 ある人が専務に、吉川英治の色紙の言葉を逆引用し、「今は春でも、必ず冬は来るよ」と警告したそうだ。返事は、「あなたは心配性ですよ」だったが、今この会社は存在しない。

◆自殺未遂の社長は、「外部の意見耳に入らず」と語った
 ある会社は好況のとき、女性の鉄筋工や左官を現場に配置し、テレビでも紹介され、その評判は大手ゼネコンも知ることになり、それが受注につながりS社長はウハウハになった。
 売上高はうなぎ上り、自分はちょっとした有名人。しかしS社長は会社の業績の急降下で破綻し、自殺(未遂)事件まで起こした。のちにS社長は語った。
 「慢心の最中は、どんな意見も耳が受けつけないんです。そして、豪華なヨットを買ったりして贅沢をしました。もちろんワンマンでした・・」
 ある住宅会社の社長も、ウハウハの時期を満喫した。
 乗用車のクラウンは、イギリスの名車ジャガーにかわり、椅子は総革張りにかえられ、高級クラブのボトルは、レミーマルタンのVSOPになった。
 しかし数年後には、会社は傾き、社長はクモ膜下出血で半身不随になり、社長も会社も空中分解したまま、視界から消えた。
 「ゆく川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず。よどみに浮かぶ泡沫(うたかた)は、かつ消え、かつ結びて、久しく留まるためしなし。世の中にある人とすみかとまた、かくの如し」
 方丈記(鴨長明)の一節は、経営者得意の時の慢心に、しっかり釘をさしているようだ。
07年08月01日 | Category: profile
Posted by: mao
◆真の人材とは“くせ者”なのだ
 「社長とは、オーケストラの指揮者である」と、何十年も前から言われている絶対原則だ。
 その指揮者が指揮する楽器(メンバー)は、みんな個性派のくせ者ばかりだ。
 時々刺激的な金属音でぶつかってくるようなシンバルがいるかと思えば、強い主張音で周囲にアピールするトランペットもいる。縁の下の低音で重厚感を醸し出すテューバという楽器もあれば、個性は控え目だが、音域の広い応用性の高いフルートもいる。
 ということで、人使いや人育ての上手な社長は、個性のある人間集団を使いこなせる。
 その個性は言い換えれば、“くせ”なのである。人材とは、もともと“くせ者”なのだ。
 社長自身も自分のことを振り返ると、かつては結構な“くせ者”ではありませんでしたか。
 ところがどっこい、自分好みの楽器だけを求めようとする指揮者、つまり社長がおいでだ。
 中には部下の個性を、陰で批判する社長までお見かけする。トップが下を批判するようになったら、社長自身が、「私の社長としての器(うつわ)は、限界を超えました」と、白状しているにひとしい。組織の将来は危険水域に入ったとみるべきだ。
 こうなったら、会社という組織は見かけだけ。実質は社長の名前を冠した、○○商店なのだ。

◆“ピグマリオン効果”による教育
 社員教育の要は、一人一人の個性や状況に合わせて指導するだけ。
 二つだけ例を紹介すれば、遅刻ぐせのある人間を、ぴたりと遅刻ストップ人間にできる。
 その方法は、遅刻絶滅キャンペーンの、推進チームのリーダーにすればいい。
 また、会議で対立する二人の幹部がいた。この二人を隣同士に座らせるよう工夫したところ、二人の対立は、ウソのように消えた。
 何も堅苦しい学問は要らないが、人を使う以上は、ある程度は“心理学的”な接し方は欠かせない。たとえば、“ピグマリオン効果”という育て方がある。
 ピグマリオンとは、ギリシャ神話に出てくるキプロス島の王様。ところが象牙の女神像に熱烈な恋をした。あまりに恋慕の情が強く、女神像は命を得て、ついに妻に迎えることができた。
 これが語源というか、意源であるが、部下の個別能力開発にとても役立つものだ。
 教育には、この“ピグマリオン効果”が使える。
 なお、自分好みのイエスマンで周囲を固めた場合、使いやすい集団は育つが、頼りになる組織は育たない。そういう社員に「きみはどう思うか?」と聞くがいい。
 社長がふだん云っている言葉が、そのまま表現を変えてはね返るだけである。
 そうなったら会社は、じり貧に向かって緩慢なる下降線をたどるだけである。
07年07月02日 | Category: profile
Posted by: mao
◆創作チラシで集客急増
 大も中小規模のスーパー経営も、一寸たりとも息を抜けない激甚競争の真っ只中にある。
 そういう中にあって、「打つ手に限界はないんだな!」と感心した社長がいらっしゃる。
 この社長もいろいろ考えた。毎日考えて考えて考え抜いた。
 「価格競争に巻き込まれたら、売れども売れども、やがては赤字。価格以外で客を引きつける手はないものか。“非価格競争力”として何かないものか・・?」
 そのあげくに、「そうだ、1週1回のチラシ戦略に、創作の“時事川柳”はどうか・・」
 うち2句を紹介すると、こんな川柳を考え出したのである。
 「温顔で金利高い人裏ファンド」(あの日銀総裁の稼ぎ方)
 「納豆で骨折り損のテレビ局」(あのテレビ局の捏造問題)
 社長創作のこんな川柳を、週一のチラシに印刷して折り込みをはじめると、来店客の口を通じて、「川柳がとてもおもしろいわ、最近は金曜日のチラシが楽しみよ」ということを言ってくれる客が増え始めた。
 スーパーの集客に、チラシは絶対欠かせない。それほど主婦はチラシを見る。だから主婦からそっぽを向かれたチラシのスーパーは、無残な結果を招くのである。だからまず、チラシによる集客が、そのまま来店客に比例するのである。
 先のスーパーは、チラシに関する限り、地域一番の読者を獲得しているようである。というのは、来店客の多さが、それを物語っていると思われるからだ。

◆外国の国旗でディスプレー
 つぎは、尼崎市(兵庫県)にある専門薬局の場合である。
 店主は商圏の特徴を考えてみた。そして、この周辺は外人が多い、ということに気付いた。
 その上で、「外人が親しみを感じる店にするには?」と、考えた結果、「そういう外国の国旗の小旗を、紐につないで店周に張り巡らすのはどうか?」と思いついた。
 行動力のある店主は小旗を買い込み、2連の小旗飾りを作り上げると、店周の軒下と店内の天井に張り巡らした。もちろん日本の小旗も加えた。
 断然賑やかにもなった。何のことはない、小旗連のディスプレーである。
 最初の外人の来客はフィリピンの人だった。ある程度日本語のできる客だった。
 「自分の国の国旗があると、お店が私たちにウェルカム・メッセージを言っているようで、親近感を感じました。国旗があるととても嬉しいです」
 この来客を筆頭に、次第に外人客は増え続け、いまではまるで、外人客御用達の店にも似て、外人客がわんさと押し寄せるようになったのである。
 外人客の国籍の一部を紹介すると、フィリピン、タイ、韓国、インドネシア、ブラジル、シンガポール、マレーシアなどである。
 店主から話を聞くと、「面積当り売上高は、恐らく地域一番になったのではないでしょうか」ということである。
 “打つ手に限界はない”という一例である。
07年06月01日 | Category: profile
Posted by: mao
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