「アウトソーシング」とは、一般的には、外部の専門家に業務を委託するいわゆる「外注」のことを指します。たとえば、ほとんどの法人において税金関係は税理士事務所に依頼していますが、これも本来は自社で処理するものですのでアウトソーシングに入ります。
 自社で業務処理する場合に比べて、アウトソーシングには様々なメリットがあるため現在では、多くの会社で積極的に取り入れられています。
 アウトソーシングに適した業務としては、「専門性が要求される業務」「正社員に任せるまでもない定型的な業務」などといったものがあげられます。逆に、アウトソーシングに適していない業務には、「会社の機密や重要なノウハウに関連する業務」「現場にいないと処理できない業務」などがあげられます。
 これらを踏まえて積極的にアウトソーシングをしておくと、組織のスリム化が図れますので、必要な時期に必要なだけ業務を外部に委託すればよく、無駄な人件費を節約する事ができます。
 従業員であれば、突然、退職してしまうこともありますが、外部の組織であれば退職や休職の心配がありません。さらに、専門機関であれば、恒常的に行われる法改正にも対応していますので、常に安定した業務処理能力を発揮してくれます。
 万が一、自社社員が行なった業務処理にミスがあった場合、その責任はどうしても使用者が取ることになります。その点、業務を外部機関に委託していればミスによる責任は、委託先の機関にかかってきますので、その分の損害を請求することが可能です。
 また、アウトソーシングで業務を外注すると、社外に情報漏洩してしまうというリスクも発生します。この点については、信頼できる業者を選定する必要があるでしょう。さらに、書類の保管状況やシュレッダーの使用状況なども確認しておいたほうが安全です。
 以上、アウトソーシングのメリット・デメリットをみてきましたが、アウトソーシングはうまく利用すれば非常にメリットが大きいといえるでしょう。
 アウトソーシングという考え方が現在のように一般的で無かった頃、定型業務はパート社員で処理するという会社が殆どであり、外注を請負う機関の数はそれほど多くありませんでした。現在は、法人個人を問わず外注機関はかなり多くなり、自由競争が活性化されていますので、それぞれの業者をよく選んで委託しましょう。
文責:企業税務部


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