パチンコ店の会計処理について

(売上高) 
パチンコ店の売上高は
 1.顧客がパチンコ玉を買うためにサンドで現金を投入したその金額
 2.顧客が購入するプリペイドカード代金
(厳密にはカード使用料が収益となりますが・・・)
 3.雑収入で多いのは、自動販売機での手数料及び協賛金

(参考)
  パチンコの出玉やサンドの換金情報は全てコンピューターで管理しています。日々の現金管理は、営業終了後にコンピューターの管理電源を落とし、レシート(日計管理表)を印刷し、毎日、両替機の現金残及びサンドの金庫を紙幣(硬貨)計数器で現金実査しレシートとチェックする。(日々の現金は、当日の売上から特殊景品代金を差し引いた残高を夜間金庫に預けたり、翌日入金するよう管理しているのが一般的です。)
  現実には、島(パチンコ台の列)から島金庫(サンドからコンベアで自動的に金庫へ保管する)へ流れる際に詰まったり、引っかかったり、落ちたりして、合わないケースが現実的です。(詰まった紙幣が翌日に金庫へ流れることもある)
  パチンコ店は脱税のイメージが強いですが、このように現金商売なのでコンピューターを操作して一部除外をする業者も多かったのでしょう。(税務署には、パチンコ管理コンピューターの研究をする部署もあると聞い
たことがあり、ハイテク調査が進行しています。)
  現実、税務調査の場合は事前通知なしに自宅、店舗、乗用車を朝方から強制調査になる場合があります。

 (売上原価)
パチンコ店の仕入れとは、
 1.(その一)で説明しました「特殊景品」
 2.顧客が玉と交換する雑貨商品
   当然、仕入れであるため、棚卸の必要があります。特殊景品は換金性があるため雑貨商品を含めて、従業員の不正防止の観点から、日々商品の受払管理は徹底されいます。

  (参考)
  特殊景品とは昔、ボールペンを使っていたことから、現在は、ペンダントなどの貴金属などにも変化しているようですが、呼び名は昔ながらに「ボールペン」と言われているケースが多いようです。
  また、その特殊景品ですが、(その一)で説明しました「三店方式」を思い出して見てください。特殊景品が回っているだけです。そこで疑問が出てきませんか?その特殊景品の制作費(個数によっては500万円とも
1,000万円とも言われますが・・・)はどこが負担しているのだとおもいますか??卵が先か鶏が先か・・・・・・・名言は避けておきます。
(作成費の会計処理を考えると眠れませんから・・・)

  (売上総利益金額)
  パチンコ店の売上総利益(粗利益)は、上記、売上から売上原価を差し引いた金額となります。一般的には、売上総利益率で、そのパチンコ店の営業状況が分ります。

(郊外店を前提でたとえますと・・)
《利益率10%》  健全な経営しています。(客はいつも満杯状況)
    お客のイメージは「よく出る店」です!!

《利益率20%》  危険を感じます。(客はそこそこだけど、空台が目立つ)
    お客のイメージは「ちょっと絞っている店」

《利益率30%》  閉店間際。(ほとんど客はいない)
    お客様のイメージは「全くでない」

  因みに上記、売上総利益率は会計的数値であって、現場ではその利益率を意識して営業はしていません。「割数」って聞いたことがあるでしょうか?簡単に説明します。
  「営業割数」とはその計算式は「客が交換した玉数÷現金投資分の玉数×10」=割数となります。
  玉は1個4円ですから、1万円使って3000個を交換した場合、「3000÷2500×10」で、割数は12となります 。等価交換なら損益分岐点は10割。2.5円換金なら16割だそうです。割数が高いほどお客に有利だという事です。店長は「今日は○○割営業でいくぞ・・」となるわけです。
  「機械割数」とはその営業内容とは関係なく純粋に
「機械が払い出した玉数÷飲み込んだ玉数」で表されます。等価交換の店では4円の玉を4円で買い戻すわけですから利益をあげるためには機械割100%以下の台を、多数作っておく必要があって、機械割100%以下といったら千円で回るのは10数回…だそうです。

  今回は以上です。次回は、経費関係を予定しています。

文責 法人ソリューション部


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