業績が悪い企業や医業にとって、「企業再生の外科手術」が必要な場合も少なくありません。業績は一度悪化し始めると、徐々にそのスピードを増して、いよいよ悪化の度合いが進むと倒産に向かって一気に加速する特徴を持っています。このような状態になってしまうと、最後は企業再生の専門家にゆだねるか、法的手続きによって整理するしかありません。

 税理士という仕事をしていていつも思うことですが、業績が極端に悪化する前になぜ思い切った業績改善策を実行されないのかと言うことです。

 経営において重要なことは、将来ばかりを考えすぎて目の前の現実から目をそらさないことです。向こう1年間の資金繰りが見えていない状況で将来を考えることにどれほどの重要性があるのでしょうか?

 さらに中小企業が業績改善を実行する上において、経営者自ら姿勢を正さなければ何事も前に進まないことが実例的に非常に多い現実です。同族会社であれば親族の介入や公私混同なども見逃せません。これらの状況を見直すだけでも相当額の利益構造改善が可能になるものです。

 市場には似たような商品が氾濫し、消費者も企業も無駄な買い物をするだけの余裕がない現在において、同業者との競争が厳しくなっていくことは目に見えています。今後も厳しい経営環境の中にあって、現在赤字企業といわれるところは現状認識をシビアーに行って、経営者自ら営業構造を改善する為にもっと現場に出て率先垂範で働き、贅沢をやめて経費節減に努め、腰をすえて一定の期間必死に努力していかれることをお勧めいたします。

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