社員の退職で、会社の業務に支障が大きい場合に、経営者は大いに頭を痛めるものです。特に、有能な社員の退職が業績に与える影響を考えると、その後のリカバリーが容易に行かなければ、その打撃はきわめて大きいものになるでしょう。

 有能な社員が退職するということは、会社に問題がある場合が多く、退職の事実を通して人事・労務管理を再検討しなければなりません。逆に、問題のある社員が退職していく場合には、会社組織に自浄作用があるのであって、かえって健全な組織風土が構築されているのかもしれません。

 人事・労務管理に関する方針と運用を考える場合に、経営者自身の人間観が大きく左右いたします。とかく言われる性善説や性悪説、放任主義と管理主義、成果主義と職能主義など、多くの考え方がある中で、それぞれの会社にふさわしい人事方針を設定しなければなりません。

 私自身も、専門職能の高い人材を労務管理するのですから、一般的な手法では問題ばかり発生します。あくまで、それぞれの社員の特性を十分に研究し、適正配置や職務割当に関する労務管理を勉強して、本人の能力が最大限に発揮できるように、最良の人事ミックスを導入する必要があります。

 これからは個性を尊重する時代と言われています。

 社員一人ひとりの個性尊重主義の人事政策を実践していく為にも、経営者は画一的な人事方針だけで社員を労務管理することなく、可能な限り対話を重んじ、短気な判断を避け、粘り強く人材育成と組織運営を進めていくスタンスを持って、業績目標の達成に向かって経営努力をしていきましょう。


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