今回は、第2弾として私たちが人の話を聞くときのクセ「ブロッキング」について、取り上げます。
 相手の話を聞くことが大事と分かっていても、相手の言いたいことを聞くことは案外できていないものです。それは話を聞くとき、しばしば自分の頭の中や心の中にそれを邪魔するもの(ブロッキング現象)が生じてくるためです。
 自分自身の持つ気持ちや価値観にこだわって話を聞くと、違和感が生じ、相手の言葉や感情を理解することができなくなります。ブロッキングを起こして相手の話を聞くと、話し手は自分の話を受けとめてもらった感じや、聞いてもらったという安心感を得られず、話を最後までする意欲まで削がれてしまいます。例えば、部下からとっても重大な問題を打ち明けられ「なんで、もっと早く報告しないんだ!」と責めたことはありませんか?そのとき、「言わない部下が悪い」と相手に要因を向けるのか、「言いやすい雰囲気を作らなかった私が悪い」と自分に要因を向けるのか、みなさんはどちらですか?
 ブロッキングを外すには、まず、自分に起こりがちなブロッキングを自覚して、意識的に避け、相手の考えや感じ方の動きに焦点を当てて、相手の話を聞くことに専念出来るようにする姿勢が不可欠です。


【 ブロッキングリスト 】

◆自分の考えと違うと、それを言いたくなる。

◆相手の価値観に反論したくなる。

◆相手が全然分かっていない事を言うと、指導したくなる。

◆ハッキリしない態度に対して、イライラする気持ちがおこる。

◆相手の話しぶりから勝手なイメージを作り上げてしまう。

◆次に話すことを考えてしまう。

などです。この他にもたくさんあります。
 次回は、考えや感情の効果的な伝え方について取り扱います。
文責:ヒューマニー事業部


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